悲観するよりも勝ち筋を探すべき
カタール・ワールドカップ、日本はスペイン、ドイツと同組になった。
グループステージを突破するには「厳しいグループ」と言えるだろう。第1ポッドはどの国が来ても強豪国だったとは言え、第2ポッドでドイツを引き当てたのは「くじ運が良かった」とは言えない。客観的に見たら、日本の勝ち上がりを予想するのは「大穴」に近い。
もっとも、オランダ、クロアチア、ウルグアイなども十分に強かった。第4ポッドがコスタリカorニュージーランドになったのは「くじ運が良かった」と言える。悲観するよりも勝ち筋を探すべきだろう。
今や、ドイツ、ブンデスリーガで日本人選手の価値は認められている。長谷部誠が切り広げてきた評価は、完全に定着した。今シーズンも、鎌田大地(フランクフルト)、遠藤航、伊藤洋輝(シュツットガルト)、奥川雅也(ビーレフェルト)、原口元気(ウニオン・ベルリン)などは各クラブの主力である。
【PHOTO】日本代表を応援する「美女サポーター」を厳選!
グループステージを突破するには「厳しいグループ」と言えるだろう。第1ポッドはどの国が来ても強豪国だったとは言え、第2ポッドでドイツを引き当てたのは「くじ運が良かった」とは言えない。客観的に見たら、日本の勝ち上がりを予想するのは「大穴」に近い。
もっとも、オランダ、クロアチア、ウルグアイなども十分に強かった。第4ポッドがコスタリカorニュージーランドになったのは「くじ運が良かった」と言える。悲観するよりも勝ち筋を探すべきだろう。
今や、ドイツ、ブンデスリーガで日本人選手の価値は認められている。長谷部誠が切り広げてきた評価は、完全に定着した。今シーズンも、鎌田大地(フランクフルト)、遠藤航、伊藤洋輝(シュツットガルト)、奥川雅也(ビーレフェルト)、原口元気(ウニオン・ベルリン)などは各クラブの主力である。
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スペイン、ラ・リーガでは、今も日本人は苦戦している。しかし久保建英はマジョルカの主力。実力はすでに認められ、もしレアル・マドリーに戻ることが決まったら、それを契機に新たな日本人選手の移籍もあるだろう。
「決して勝てなくはない」
その距離感こそが、日本とスペイン、ドイツの真実である。
もっとも、日本が直近のベトナム戦のような戦い方をした場合、一敗地にまみれる。我々はまず、ベストを尽くす必要があり、ミスは許されない。日本のファンやメディアは欧州や南米と比べればまだまだ優しいが、ベトナム戦の体たらくは「屈辱」とこき下ろされる内容で、消化試合だったことなどホーム戦だけに関係ないだろう。
日本は、格下ベトナムに攻めあぐねた。前半、各選手の距離感は絶望的に悪く、完全な機能不全に陥った。ボールロストも多く、何度か攻め込まれ、あまつさえ失点を許した。CKの守りはあまりにお粗末で、体格的に劣る相手にゾーンディフェンスで守って、背後を取られることになった。「ユースレベルの失点」と酷評されるべきだ。
後半、ようやくシステムを変更し、やや改善したが、打つ手も遅かった。そもそも、なぜこのような行き当たりばったりのメンバーで戦ったのか。主力を10人も代えて、混乱が起きるのは必定。指揮官の責任は糾弾されるべきだろう。どうにか1点を返したが、それが精いっぱいだった。
ベトナム戦のような戦い方をしたら、日本はカタールで3戦全敗する。
「本番は違う」
そんな意見はあるかもしれないが、一事は万事である。「スペインにも、ドイツにも勝てなくはない」。それは、あくまで日本がベストの戦いをすることが条件だ。
文●小宮良之
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
【動画】[日本代表]どこよりも詳しいスペイン代表の分析&対策!元Jリーガー林陵平と専門誌副編集長が徹底解説!
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「決して勝てなくはない」
その距離感こそが、日本とスペイン、ドイツの真実である。
もっとも、日本が直近のベトナム戦のような戦い方をした場合、一敗地にまみれる。我々はまず、ベストを尽くす必要があり、ミスは許されない。日本のファンやメディアは欧州や南米と比べればまだまだ優しいが、ベトナム戦の体たらくは「屈辱」とこき下ろされる内容で、消化試合だったことなどホーム戦だけに関係ないだろう。
日本は、格下ベトナムに攻めあぐねた。前半、各選手の距離感は絶望的に悪く、完全な機能不全に陥った。ボールロストも多く、何度か攻め込まれ、あまつさえ失点を許した。CKの守りはあまりにお粗末で、体格的に劣る相手にゾーンディフェンスで守って、背後を取られることになった。「ユースレベルの失点」と酷評されるべきだ。
後半、ようやくシステムを変更し、やや改善したが、打つ手も遅かった。そもそも、なぜこのような行き当たりばったりのメンバーで戦ったのか。主力を10人も代えて、混乱が起きるのは必定。指揮官の責任は糾弾されるべきだろう。どうにか1点を返したが、それが精いっぱいだった。
ベトナム戦のような戦い方をしたら、日本はカタールで3戦全敗する。
「本番は違う」
そんな意見はあるかもしれないが、一事は万事である。「スペインにも、ドイツにも勝てなくはない」。それは、あくまで日本がベストの戦いをすることが条件だ。
文●小宮良之
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
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