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プレミアリーグ開幕節を総まとめ 「アーセナルが完敗スタート、王者チェルシーは守備に不安のドロー発進」

カテゴリ:ワールド

山中忍

2015年08月10日

ヴェンゲルはホームのファンからブーイング。

期待の新守護神チェフが中途半端な飛び出しで先制ゴールを与えるなど2失点。アーセナルはホームでウェストハムに完敗した。 (C) Getty Images

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 開幕節の週末を首位で終えたのは、サンダーランドを叩いた(4-2)レスターだ。
 
 現実は残留が目標で、“三日天下”に終わるとしてもファンには嬉しい。地元出身の元英雄ガリー・リネカーも「リーグ首位!」とネットで呟いた。
 
 ラニエリ新監督は後方を昨シーズン終盤の3バックから4バックに変えたが、前線は2トップのまま。新加入の岡崎はゴールこそなかったものの、初体験するプレミアのピッチで身体を張りつつ連携もこなし、及第点の先発フル出場を果たした。
 
 実際に首位争いが見込まれる昨シーズンのトップ4では、王座防衛に挑むチェルシーがホームでスウォンジーと引分けた(2-2)。
 
 昨シーズンと同一の最強イレブンで臨んだが、堅守自慢の4バックが繰り返し背後のスペースを狙われた。守護神クルトワが、ゴミスとの1対1で同点に至るPKを与え、次節マンチェスター・シティ戦からの3試合出場停止を意味するレッドカードをもらう痛手も負った。
 
 2得点は敵に当たったクロスと誰も触れなかったFKによる幸運の産物。1ポイント以外の収穫は、ハムストリングの故障再発で出場さえ危ぶまれたD・コスタがフルタイムをこなしたことぐらいだ。
 
 12年ぶりのリーグ優勝を狙うアーセナルはウェストハムに敗れた(0-2)。新GKチェフが前半にはFKに飛び出し、後半には自身ニア側に決められた。だが問題は集団としての守り。セットプレーからノーマークで先制のヘディングを打たせ、クリアを怠って追加点を奪われている。
 
 勝利監督のビリッチは、堅守速攻プランから16歳のMFオックスフォードの先発起用まで、文句なしのプレミア初陣。敗軍の将となったヴェンゲルは、まさかのダービー敗戦でホームの観衆からブーイングを浴びた。
 
 オープニングマッチの栄誉を担ったマンチェスター・ユナイテッドは、ホームで白星発進(1-0)。ただし、相変わらず失点で意気消沈するトッテナムの精神力不足も手伝った勝利で手放しには喜べない。
 
 移籍騒動渦中の守護神デ・ヘアは、集中力不足を危惧したファン・ハール監督の判断でスタンド観戦。代役のロメロは無難なセーブで得た評価を、難のあるフィードで失った。
 
 最終ラインでは、CB定着を狙うスモーリングが落ち着いた守りを見せ、新加入のシュネデルランは中盤の底で攻守に奔走した。
 
 一方で、攻撃陣が不完全燃焼。主砲となるべきルーニーは、決定機の余分なタッチが猛追してきたウォーカーのオウンゴールを呼んで救われた。

二度のリードを追い付かれたチェルシーは、自慢の堅守に綻び。GKクルトワがレッドカードで次節から3試合出場停止という痛手も負う。 (C) Getty Images

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