シンプルに「コントロール」という単語を強調
【ドバイカップ】U-21日本代表 1-0 U-23クロアチア代表/3月23日/アル・アウィール・スタジアム
大岩剛監督がU-21日本代表の指揮官に就任してから初となる海外遠征の第一戦。U-23クロアチア代表と相まみえた大事な初陣で、MF藤田譲瑠チマがキャプテンを任された。
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大会前に大岩監督が「何人か任せたいと思う選手がいる」と話していたなかで、過去の実績と信頼を踏まえて任命された大役。だが、国内キャンプにおけるトレーニングマッチで務めた経験はあっても、国同士の戦いでキャプテンマークを巻いたことはない。自分にとっても久しぶりの国際試合となるなかで、藤田はリーダーシップを発揮した。
序盤はクロアチアのペースに引き込まれ、チーム全体として思うように前へボールを運べなかった。藤田自身もボランチの位置で前を向けず、消極的なプレーになるケースもしばしば。
それでも試合の中で徐々に修正し、相手の嫌な位置に顔を出しながらゲームをコントロールしていく。どこにいてもよく通る声も普段通りで、仲間に声を掛け続ける姿はまさにキャプテンに相応しかった。
リーダーとしての覚悟をプレーと立ち振る舞いで示した藤田。このクロアチア戦でキャプテンとしての自覚を最も感じさせたシーンがある。
1-0で迎えた試合の最終盤。相手に退場者が出た直後に途中出場の小田裕太郎が負傷し、交代枠を使い切っていた関係でそのまま退場してしまう。数分後には内野貴史も接触プレーで下唇を切ってピッチの外へ。一時的に数的不利な状況になり、難しい状況に陥った。
相手のラフプレーが目立つ展開に藤田が動く。主審の下に駆け寄り、身振り手振りを交えながら改善を求めたのだ。
もちろん、キャプテンとなれば主審とコミュニケーションを取るのは当たり前だろう。ただ、国際試合では語学力が求められるし、意思を伝えるのは簡単ではない。そうした難しさのなかでも是正を求めたのは、チームリーダーとしての責任を感じていたからだ。
「そんなに(英語を)話せるわけではないけど、ジェスチャーを交えながらゲームのコントロールについて話をしました。相手も粗いプレーが増えていたので、主審にはそこも気をつけてほしいと言ったんです」
大岩剛監督がU-21日本代表の指揮官に就任してから初となる海外遠征の第一戦。U-23クロアチア代表と相まみえた大事な初陣で、MF藤田譲瑠チマがキャプテンを任された。
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大会前に大岩監督が「何人か任せたいと思う選手がいる」と話していたなかで、過去の実績と信頼を踏まえて任命された大役。だが、国内キャンプにおけるトレーニングマッチで務めた経験はあっても、国同士の戦いでキャプテンマークを巻いたことはない。自分にとっても久しぶりの国際試合となるなかで、藤田はリーダーシップを発揮した。
序盤はクロアチアのペースに引き込まれ、チーム全体として思うように前へボールを運べなかった。藤田自身もボランチの位置で前を向けず、消極的なプレーになるケースもしばしば。
それでも試合の中で徐々に修正し、相手の嫌な位置に顔を出しながらゲームをコントロールしていく。どこにいてもよく通る声も普段通りで、仲間に声を掛け続ける姿はまさにキャプテンに相応しかった。
リーダーとしての覚悟をプレーと立ち振る舞いで示した藤田。このクロアチア戦でキャプテンとしての自覚を最も感じさせたシーンがある。
1-0で迎えた試合の最終盤。相手に退場者が出た直後に途中出場の小田裕太郎が負傷し、交代枠を使い切っていた関係でそのまま退場してしまう。数分後には内野貴史も接触プレーで下唇を切ってピッチの外へ。一時的に数的不利な状況になり、難しい状況に陥った。
相手のラフプレーが目立つ展開に藤田が動く。主審の下に駆け寄り、身振り手振りを交えながら改善を求めたのだ。
もちろん、キャプテンとなれば主審とコミュニケーションを取るのは当たり前だろう。ただ、国際試合では語学力が求められるし、意思を伝えるのは簡単ではない。そうした難しさのなかでも是正を求めたのは、チームリーダーとしての責任を感じていたからだ。
「そんなに(英語を)話せるわけではないけど、ジェスチャーを交えながらゲームのコントロールについて話をしました。相手も粗いプレーが増えていたので、主審にはそこも気をつけてほしいと言ったんです」
うまく意思が伝わらない可能性を鑑みて、シンプルに「コントロール」という単語を強調しながら主審と対話。その姿からは大岩監督がキャプテンに指名した理由が見て取れた。
「試合当日にキャプテンを決めて彼に伝えました。ゲームメイクの起点だけではなく、彼はこのグループをまとめる中心選手。彼の練習への取り組み、そしてみんなを鼓舞する姿勢は、このグループの中で選手から信頼を得ていると感じた」(大岩監督)
初陣で任された大役。もちろん、すべてがうまくいったわけではない。だが、キャプテンとして在るべき姿は示した。2戦目以降は誰が務めるか分からないが、少なくとも藤田がリーダーとしての資質を持ち合わせていることを証明したのは間違いない。
取材・文・写真●松尾祐希(フリーライター)
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「試合当日にキャプテンを決めて彼に伝えました。ゲームメイクの起点だけではなく、彼はこのグループをまとめる中心選手。彼の練習への取り組み、そしてみんなを鼓舞する姿勢は、このグループの中で選手から信頼を得ていると感じた」(大岩監督)
初陣で任された大役。もちろん、すべてがうまくいったわけではない。だが、キャプテンとして在るべき姿は示した。2戦目以降は誰が務めるか分からないが、少なくとも藤田がリーダーとしての資質を持ち合わせていることを証明したのは間違いない。
取材・文・写真●松尾祐希(フリーライター)
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