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【サニックス杯】ユースのレベルを超える鳥栖U-18の“逸材”! 楢原慶輝がたった1年で急成長したワケ

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2022年03月22日

初優勝の鳥栖U-18で抜群の存在感

鳥栖U-18の初優勝で幕を閉じたサニックス杯。好チームのなかで楢原は抜群の存在感を見せた。写真:松尾祐希

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 相手に掴まれても倒れない。ふたりがかりで来た相手を物ともせずに前へボールを運んでいく。以前まで華奢で当たり負けしていた少年は、この1年で見違えるように逞しくなった。

 3月20日まで福岡県のグローバルアリーナで行なわれていたサニックス杯ユースサッカー大会は、サガン鳥栖U-18の初優勝で幕を閉じた。今年の鳥栖はタレントが揃う好チーム。すでにトップチームでデビューを果たしている選手が3名おり、今大会の戦いぶりは相手を寄せ付けない強さがあった。そんな鳥栖の中で抜群の存在感を放っていた選手がいる。1年次から主軸として活躍してきたMF楢原慶輝(新3年)だ。

 各年代の世代別代表に常時招集され、早くから将来を期待されてきた。2月23日のルヴァンカップ第1節の北海道コンサドーレ札幌戦で先発起用されてトップチームデビューを果たし、3月2日に行なわれた第2節の京都サンガF.C.戦には途中出場。右ウイングバックとして力強い突破を随所に見せていた。
 
 Jリーグの舞台で確かな手応えを掴んで迎えた今大会は、4-3-3の右ウイングで誰もが驚くようなプレーを披露。とりわけ素晴らしかったのが、当たり負けしないパワーとプレーエリアの広さだ。

 相手が警戒し、2人がかりで止めに来るシーンも珍しくなかったが、上半身と下半身の強さを生かして前にどんどんボールを運んでいった。17日の神村学園戦では、MF坂井駿也(新3年)が放ったシュートのこぼれ球に反応。シュートコースが限られていたが、体幹の強さを生かしてきっちりゴールに押し込んだ。

 また、桁違いの運動量でも相手を圧倒。守備では自陣深くまで戻ることもあり、攻撃では逆サイドまで顔を出すシーンも多かった。

 そんな楢原だが、もともと身体が強いとは言えない選手だ。サイズは168センチ・61キロ。1年前のサニックス杯で本人に話を訊いた際も、食事の見直しとフィジカルトレーニングで当たり負けしない身体を作っている最中と話すほど、線の細さが課題だった。

 2年次の春から体重はアップしたのだが、筋力はまだまだ未発達。身体づくりに関しては地道に積み重ねるしかない。しかし、楢原に試練が訪れる。昨夏のクラブユース選手権の初戦で相手のタックルをかわした際に着地に失敗。鎖骨を負傷し、粉砕骨折と診断され、ボルトを入れることになった。
 
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