ピッチ外の質問にも対処
プレミアリーグに帰って来たものがある。試合前日の記者会見だ。新型コロナウイルスの影響で、約2年間はオンラインで行なわれていたが、記者が入れるようになったのだ。
先日、その最初の試合となったチェルシー対ノーリッジの会見に足を運んだ。チェルシーの場合、本拠地であるスタンフォード・ブリッジから車で約1時間離れたコブバムのトレーニングセンターで会見を開く。
私もここで、何年にもわたって様々な監督の話を聞いてきた。ルイス・フェリペ・スコラーリ、マウリツィオ・サッリ、カルロ・アンチェロッティ、アンドレ・ビラス=ボアス、ロベルト・ディ・マッテオ、ラファエル・ベニテス、ジョゼ・モウリーニョ、フース・ヒディンク、アントニオ・コンテ、フランク・ランパードなどだ。
だが、現在指揮を執るトーマス・トゥヘルの話は聞いたことがなかった。彼が就任して以降は、オンラインでの会見しかなかったからだ。
約25人のジャーナリストが承認されたが、コロナの陰性証明がなければ、会場には入れない。
『BBC』や『SKY Sports』 などのプレミアリーグの放映権を持っているところが、最初の質問をし、次に日刊紙、次に日曜新聞と、序列が決まっている。彼らは長い間記者会見に参加していなかったので、それはジャーナリストの再会の場のようでもあった。もちろん、試合の取材席で顔が合わせていたが。
トレーニング場で久々にブライアンに会えたのは良かった。彼はここで働く年配の紳士で、メディアにお茶とビスケットを出してくれる。試合当日もスタンフォード・ブリッジで働いており、記者からに非常に人気があるのだ。
トーマス・トゥヘルが笑顔で会見場に姿を現わすと、あるジャーナリストは「あなたは本当に存在していたんですね!」とジョークを飛ばした。みんな、ズームでインタビューしたことしかなかったからだ。それを聞いたトゥヘルも思わず笑っていた。
【PHOTO】「美人すぎる」、「セクシーすぎる」フットボーラーの妻&恋人たち
先日、その最初の試合となったチェルシー対ノーリッジの会見に足を運んだ。チェルシーの場合、本拠地であるスタンフォード・ブリッジから車で約1時間離れたコブバムのトレーニングセンターで会見を開く。
私もここで、何年にもわたって様々な監督の話を聞いてきた。ルイス・フェリペ・スコラーリ、マウリツィオ・サッリ、カルロ・アンチェロッティ、アンドレ・ビラス=ボアス、ロベルト・ディ・マッテオ、ラファエル・ベニテス、ジョゼ・モウリーニョ、フース・ヒディンク、アントニオ・コンテ、フランク・ランパードなどだ。
だが、現在指揮を執るトーマス・トゥヘルの話は聞いたことがなかった。彼が就任して以降は、オンラインでの会見しかなかったからだ。
約25人のジャーナリストが承認されたが、コロナの陰性証明がなければ、会場には入れない。
『BBC』や『SKY Sports』 などのプレミアリーグの放映権を持っているところが、最初の質問をし、次に日刊紙、次に日曜新聞と、序列が決まっている。彼らは長い間記者会見に参加していなかったので、それはジャーナリストの再会の場のようでもあった。もちろん、試合の取材席で顔が合わせていたが。
トレーニング場で久々にブライアンに会えたのは良かった。彼はここで働く年配の紳士で、メディアにお茶とビスケットを出してくれる。試合当日もスタンフォード・ブリッジで働いており、記者からに非常に人気があるのだ。
トーマス・トゥヘルが笑顔で会見場に姿を現わすと、あるジャーナリストは「あなたは本当に存在していたんですね!」とジョークを飛ばした。みんな、ズームでインタビューしたことしかなかったからだ。それを聞いたトゥヘルも思わず笑っていた。
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「リバプールとマンチェスター・シティとどのぐらいの差があるか」、という質問を受けた時、トゥヘルは、「チェルシーには挑戦するすべてのものがある」と言った。
それを聞いてうれしく思った。彼が他の監督のように、「選手がいない」「怪我人がいる」「新しい選手が必要」といった言い訳をしなかったからだ。
トゥヘルは対処すべき多くの問題を抱えていて、それらのほとんどピッチ上とは無関係だった。クリスマス前のロメル・ルカクの批判的なインタビューの問題、コロナの問題、ロシア人のアブラモビッチ・オーナーの問題、それに伴うチェルシーの売却などだ。そうした質問にも、彼は上手く対処していたのが印象的だった。
アーセン・ヴェンゲルが日本から来る前のアーセナルの指揮官だったスコットランド人のジョージ・グラハムは、メディアの扱い方が異なっていた。当時のアーセナルは、ハートフォードシャーのソプウェルハウスというところで記者会見を開いていたのだが、行くのに不便な場所にあり、高速道路は常にとても混雑していた。
しかも、彼はメディアに不満があると、ロンドン周辺の高速道路が最も混む時間帯に記者会見を行ない、記者陣を困らせたものだ。
それはさておき、対面の記者会見が戻ってきたのは、良かったと思う。ようやく、トゥヘルの存在を確認できたのだから……。
取材・文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
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それを聞いてうれしく思った。彼が他の監督のように、「選手がいない」「怪我人がいる」「新しい選手が必要」といった言い訳をしなかったからだ。
トゥヘルは対処すべき多くの問題を抱えていて、それらのほとんどピッチ上とは無関係だった。クリスマス前のロメル・ルカクの批判的なインタビューの問題、コロナの問題、ロシア人のアブラモビッチ・オーナーの問題、それに伴うチェルシーの売却などだ。そうした質問にも、彼は上手く対処していたのが印象的だった。
アーセン・ヴェンゲルが日本から来る前のアーセナルの指揮官だったスコットランド人のジョージ・グラハムは、メディアの扱い方が異なっていた。当時のアーセナルは、ハートフォードシャーのソプウェルハウスというところで記者会見を開いていたのだが、行くのに不便な場所にあり、高速道路は常にとても混雑していた。
しかも、彼はメディアに不満があると、ロンドン周辺の高速道路が最も混む時間帯に記者会見を行ない、記者陣を困らせたものだ。
それはさておき、対面の記者会見が戻ってきたのは、良かったと思う。ようやく、トゥヘルの存在を確認できたのだから……。
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