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「日本一」を掲げる東山が因縁の相手・青森山田と再戦! 昨年3連敗を喫した相手に新チームでの初対戦は…

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2022年03月17日

昨年は2年生主体のチームだった東山。今年は「チームとして日本一を掲げています」

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高校三冠を達成した青森山田に対し、東山は力の差を見せつけられた。ここから巻き返せるか。写真:安藤隆人

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 東山にとって青森山田は因縁の相手である。チームを率いる福重良一監督と青森山田・黒田剛監督が大阪体育大時代の同級生という縁もあるが、昨年、和倉ユース、インターハイ準々決勝、選手権準々決勝で3度対戦したことで、よりその縁は深くなった。

 結果は東山の3連敗。だが、インターハイでは2-5の敗戦を喫したが、昨年1年間で青森山田から複数得点を奪ったのは、この東山だけだった。選手権でも先制点を奪いながら、その後に逆転を許し1-2で敗戦。しかし、三冠王者を最後の最後まで苦しめた。

 選手権の激闘から2か月後の3月12日、静岡県で行なわれた時之栖チャレンジで東山は、新チームとなって初陣となる青森山田戦に臨んだ。

 昨年は2年生主体のチームだった東山は、日本高校選抜の一員としてデンソーカップチャレンジに出場していたMF阪田澪哉こそ不在だったが、攻守の要となったMF真田蓮司、CB新谷陸斗、GK佐藤瑞起らが顔を揃え、「チームとして日本一を掲げています」(新谷)と、気持ち新たにこの因縁の対決に臨んだ。
 
 立ち上がりこそFW起用をした真田、右のチャンスメーカーの北村圭司朗、左サイドバックの上田幸輝らが積極的な姿勢を見せて攻撃を組み立てたが、徐々に青森山田のパワーとスピードの前に飲み込まれていく。青森山田の新エースであるFW小湊絆をターゲット
に、右サイドのMF奈良岡健心、左サイドのMFハリソン翼アマエシの両サイドアタックの強度が増し、守勢に回る展開が多くなると、35分にドリブルで持ち上がった小湊に強烈なシュートを決められて先制を許した。

 後半、青森山田に再三決定機を作られると、69分には小湊の突破をファウルで倒してしまいPKを献上。これを小湊に決められて追加点を奪われると、76分にはDF渡邊来依にダメ押しの3点を許してしまった。

 だが、彼らはこのままでは終わらなかった。90分、GKのロングフィードを青森山田DFがヘッドでクリア。このクリアボールの落下地点に素早く入り込んだ真田が、ボールの落ち際をダイレクトで強烈に叩くと、ボールはドライブがかかった弾道を描き、約35m先のゴールに突き刺さった。

 真田のスーパーゴールで一矢を報いることはできたが、結果は1-3の敗戦。反撃の姿勢は見せるも、勝利からは遠かった。
 
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