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【サニックス杯プレビュー】高体連、Jクラブの強豪12チームが集結!青森山田&広島ユースのプレミア前年王者が同組に!!

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2022年03月15日

3月17日から4日間にわたり熱戦が繰り広げられる

有力チームが集うサニックス杯。今年も熱戦が期待される(写真は昨年度の大会でサガン鳥栖U-18対青森山田)。写真:松尾祐希

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昨年度はプレミアリーグWESTで優勝した広島ユースも参戦。写真:松尾祐希

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 サニックス杯ユースサッカー大会2022が3月17日に幕を開ける。サニックス杯の歴史は古く、多くの選手が今大会を通じて飛躍のきっかけを掴んできた。久保建英(マジョルカ)、菅原由勢(AZ)、冨安健洋(アーセナル)といったA代表組や、昨季のJ1リーグでベストヤングプレーヤー賞に輝いた荒木遼太郎(鹿島)なども出場した経歴を持つ。

 今年で20回目を迎えるサニックス杯の舞台は、福岡県宗像市のグローバルアリーナ。Jクラブの育成組織や高体連の強豪校が一堂に会し、覇権を争う。12チームが参加する今大会は4日間の日程で行なわれ、3日目まではグループステージ、最終日は順位決定戦がそれぞれ実施される予定だ。また、残念ながらコロナ禍の影響で無観客での開催となるが、試合はオンラインでライブ配信される。

 グループAは昨年度のプレミアリーグを制した2チームが揃う激戦区となった。EASTの覇者・青森山田高は昨年度のインターハイ、高校サッカー選手権も優勝しており、圧巻の強さで1年を通じて安定した結果を残した。しかし、松木玖生(FC東京)、宇野禅斗(町田)の最強ボランチコンビが卒業した今年は一からのスタート。昨年度のチームで継続的に出場機会を得ていたのは    DF多久島良紀(新3年)、MF中山竜之介(新3年)、FW小湊絆(新3年)の3名しかいない。その他の選手はほとんどAチームでプレーした経験がないため、開幕前のサニックス杯を通じてチームとしても個人としても経験値を高めていくことになる。真新しいチームだが、伝統の力強い守備やセットプレーの強さは今年も健在。そうした武器を生かしながら戦えれば、優勝も見えてくるはずだ。

 一方、昨年度のWEST覇者サンフレッチェ広島F.Cユースは今年も総合力の高さを武器に今大会の連覇を目指す。トップチームに昇格したFW棚田遼のようなストライカーこそいないが、今年は昨年度から出場機会を得ていた選手が多い。世代別代表歴を持つFW越道草太(新3年)や主将のDF畑野遼太(新3年)、新10番を背負うMF笠木優寿(新3年)らを軸にチーム力を高めていければ、昨年以上に面白いチームになる可能性を秘める。ボールを繋ぐスタイルや縦に速い仕掛けなど、攻撃のパターンはバリエーション豊富。守備も球際に強く、簡単には崩されない気配が漂う。攻守で安定した力を持つ昨年度の覇者も優勝候補の一角だろう。

 その他では世代別代表歴を持つ注目FW貴田遼河(新2年)を擁する名古屋グランパスU-18、昨年度の高校サッカー選手権で準優勝を成し遂げた大津高も優勝校の一角。特に後者はU-19日本代表候補の大型FW小林俊瑛(新3年)、技巧派レフティMF田原瑠衣(新3年)らを擁し、新チームの戦いぶりに注目が集まる。地元九州の長崎総科大附高や東海大福岡高も個性的な選手が揃う有力校。彼らがJクラブや昨年度の選手権ファイナリストにどう挑むのか楽しみだ。

 Bグループではサガン鳥栖U-18が面白い。U-15年代で夏の日本一を経験している世代が最上級生となった今季、総合力でも個の力でも実力は頭ひとつ抜けている。既にプロデビューを飾っているMF福井太智、MF楢原慶輝、MF坂井駿也(いずれも新3年)の出場は流動的だが、世代別代表歴を持つ187cmの大型レフティCB竹内諒太郎(新3年)やM F林奏太朗(新3年)らは今大会屈指のタレント。彼らを軸に個性豊かな面々がどのようなサッカーを織り成すのか。彼らの戦いから目が離せない。

 鳥栖の対抗馬になりそうな前橋育英高と神村学園高も好チームだ。前者は昨年度からのレギュラーが前線や中盤に残っており、個人が持つ技量はトップクラス。高速ドリブラー・小池直也や機動力に秀でたアタッカー・高足善(いずれも新3年)は単騎で局面を打開できる逸材で、ボランチの徳永涼と根津元輝は高卒でプロが狙えるタレントだ。彼らを軸にボールを動かす攻撃的なサッカーが展開できれば、1位抜けも十分にあり得るだろう。

 一方の神村学園はセレッソ大阪入団内定のMF大迫塁(新3年)とFW名和田我空(新1年)に注目が集まる。大迫は正確なパスで攻撃を司るレフティ。世代別代表の常連でもあり、今大会ナンバーワンMFといってもいいだろう。今年はキャプテンにも就任し、高校ラストイヤーに懸ける想いは強い。名和田は新1年生ながら既にトップチームに帯同しているストライカー。得点感覚に秀でており、昨年はU-15日本代表候補で存在感を発揮した。今大会はU-19日本代表候補の福田師王(新3年)が不在となるだけに、先輩の穴を埋める活躍に期待したい。

 有力チームに対し、プレミアリーグ勢の柏レイソルU-18や東福岡高、そして昨年度のインターハイで準優勝を果たした米子北高がどのような戦いを見せるのか。発展途上の段階だが、大会の中で経験を積んでいけば優勝という二文字も十分に見えてくるはずだ。

 4日間の日程で争われる今回のサニックス杯。25日から27日に掛けて行なわれる女子の部も含め、若きサッカープレーヤーの戦いから目が離せない。

文●松尾祐希(フリーライター)
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