モハメド・サラーとサディオ・マネが不在の間に立場を確立できず、ルイス・ディアスの加入でポジション争いは激化した。リバプールにおける南野拓実の状況は、決して芳しくない。

　２月23日のプレミアリーグ第19節で、リーズをホームに迎えるリバプールは、負傷でディオゴ・ジョッタとロベルト・フィルミーノが欠場の可能性。サラーとマネ、ディアスで３トップを組めるが、27日にはチェルシーとのリーグカップ決勝も控えている。

　リバプール専門サイト『LIVERPOOL.COM』は22日、「運命が好転したかもしれない。日本代表が１か月ずっと待っていたまさにその機会をリーズはプレゼントしてくれるかもしれない」と、南野の今季プレミア初先発の可能性を報じた。

「ユルゲン・クロップ監督は前戦のノーリッジ戦と同じ３トップでスタートしたくなるかもしれないが、わずか３日後の週末にリーグカップ決勝があることを考えれば、ローテーションで主力を温存するかもしれない。ミナミノにとってはチームに入って主張する理想的な機会となる」

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『LIVERPOOL.COM』は「今シーズンここまでのミナミノは、ピッチで自分の時間を大切にしてきた」と、賛辞も寄せている。

「アンフィールドでのリーグカップのアーセナル戦での低調なパフォーマンスを除き、全体的にはかなり見事だった。背番号18は平均0.89ゴールとアシスト、ほぼすべての試合で得点かアシストを記録するのに近い数字を残しており、90分あたりでの得点とアシストで上回るのはサラーだけだ」

　さらに、同メディアは「ミナミノは夏にいくつかの点で大きく向上したことを示した。プレシーズンでチーム得点王タイだったことが強調している。その調子をシーズンに入っても維持している」と続けた。

「フィジカル能力を大きく高めた選手であるのは確かで、ジョッタやフィルミーノがこなしてきたスタメンでプレーできるだけの力がある」

　もちろん、厳しい立場にあることは変わらない。『LIVERPOOL.COM』は「彼の未来はアンフィールドから遠いだろう」と、南野がシーズン後に放出される可能性に言及。対戦相手のリーズが冬の移籍市場で南野に関心を寄せたことに触れつつ、まずは今季の結果が重要と続けている。

「だが今は、ピッチで自分を向上させる必要がある。クラブでの残りのキャリアを生かそうと意気込んでいるに違いない。その最善の方法は、目を引き続けることだ」

　南野に出番は回ってくるか。そしてそのとき、彼はそれを生かせるだろうか。

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構成●サッカーダイジェストWeb編集部