元フランス代表FWティエリ・アンリが、チェルシーで次々に火種を起こしているロメル・ルカクについて語った。英紙『Daily Mail』が伝えた。

　昨夏にインテルから１億ユーロ（約125億円）もの移籍金で古巣に帰還したルカクだが、プレミアリーグで17試合・５得点、公式戦全体でも28試合・10得点と、思うように期待に応えられていない。

　さらに、インタビューで現状への不満や将来的なインテル復帰希望を口にするなどし、クラブから処分を科されたほか、19日のクリスタル・パレス戦（〇１ー０）に至っては、衝撃のボールタッチ数７回を記録。2003年のデータ収集開始以降、プレミアリーグでフル出場した選手の中でワーストとなった。

　アンリは、22日のリール戦（〇２ー０、チャンピオンズ・リーグ・決勝トーナメント１回戦）では先発を外れ、出番なしに終わったベルギー代表FWに『CBS』で言及。「最初から私は、彼がこのチームにフィットするのだろうかと疑問を投げかけていた」と明かしている。

「ルカクを獲得したことで、監督としては自分のやり方に彼を合わせるか、彼に合わせてやり方を変えなければならない。ロムがチェルシーのやり方に適応するには、時間がかかる。簡単なことではないよ」
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　世界中で話題騒然となったタッチ数７回には「監督に気に入られようが気に入られまいが、あれも普通じゃない」と驚きを露わにし、こう続けている。

「あってはならないことだ。正直に言うと、90分の中でどうしたらそうなるのか分からないよ。解決策？彼が自軍のプレーに適応できるような方法を見つけることだね。彼らはプレスをかけたり、アクティブに動いたり、前線の３人（の立ち位置）を変えたりするのが好きなんだ。彼は真ん中にいるのが好きだから、その状況に適応するのはとても難しい」

　ベルギー代表のコーチを務め、ルカクの指導にも当たっているアーセナルのレジェンドは最後に、「繰り返すが、なぜ彼を獲りに行ったんだ？」と改めて疑問を提示。それだけ“愛弟子”のチェルシー加入は腑に落ちないようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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