【広島】12年連続のふた桁得点達成の佐藤寿人。記録の裏側にある“新たなベテラン像”

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2015年07月30日

記録達成だけでなく、チームの勝利にも大きく貢献。

佐々木(19番)のアシストを受け、記録を達成。ゴール後は喜びを爆発させた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 62分、ピッチサイドで交代選手の背番号が掲示される。11の文字が見えた瞬間、広島サポーターからこの日一番の歓声と労いの拍手が起こった。

【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・5節

【J1 PHOTOハイライト】神戸 0-4 広島
 
 4-0で快勝した第2ステージ・5節、神戸とのアウェーでの一戦で勝利の立役者となったのは、前人未到の12年連続ふた桁ゴールを達成した佐藤だった。
 
 その存在感は、試合の立ち上がりから際立っていた。15分には青山からの縦パスにワントラップで前を向くと、ドウグラスにスルーパスを通して先制点を演出。
 
 24分には佐々木が頭で落としたボールにヘッドで合わせネットを揺らす。あっけなく感じられるほどの早業で12年連続のふた桁得点を奪ってみせた。
 
 そして3-0で迎えた48分にはゴール前でボールを持ち、再びドウグラスにスルーパスを送ってチームの4点目をアシスト。「カウンターの起点は全部、佐藤寿人選手でした」と、神戸のストッパー・岩波が語ったように、一瞬でマークを外す動きは秀逸で、広島のチャンスはことごとくこの男のポストプレーから生まれていた。
 
 それにしても、佐藤にとって今季は記録尽くしの1年となりそうだ。第1ステージ・16節の山形戦ではすでにJ1・J2通算200ゴールを挙げており、この日の1得点で、中山雅史氏の持つJ1最多得点記録(157得点)にも2ゴール差に迫った。
 
 今季は1試合もフル出場はなく、70分台前後で交代となる起用法にもかかわらず、昨季(10月20日の30節)より8試合も早くふた桁得点を記録。このペースを考えれば、次節以降のホーム2連戦で”中山超え”が達成される可能性も十分にある。
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