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西武台はいかにして浦和南の堅陣を打破したのか。期待がかかる埼玉県勢、40年ぶりの選手権制覇

カテゴリ:高校・ユース・その他

河野正

2021年11月15日

ボール支配で圧倒するも、絶好機はなかなか掴めない

11年ぶりの選手権出場に歓喜が弾ける西武台イレブン。写真:田中研治

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 第100回全国高校サッカー選手権埼玉大会は11月14日、埼玉スタジアムで西武台と浦和南による初顔合わせの決勝が行なわれ、西武台が延長の末1-0で競り勝ち、11年ぶり4度目の優勝を遂げた。

 西武台は前半から、ボールを握る時間や相手陣営に攻め込む回数で優位に立ち、シュート数でも6本対4本と上回っていたが、決定打はむしろ浦和南のほうが多かった。鋭いクロスを供給しても、絶好のシュートを打っても、相手の素早い寄せとブロックに遭ってゴールを割れないでいた。

 ただひとり1年生からレギュラーで主将のDF原田蓮斗(3年)は、「最後のところでゴール前に(パスが)入らなかった。浦和南は身体を張った守りが徹底していて、本当にきつい試合だった」と振り返った。

 前半15分、左CKからMF坂本空翔(3年)が合わせたヘディングシュートはバーに助けられ、19分の奥村青葉と大里直也の両3年生MFに打たれた強烈なボレーシュートも、DFのクリアと枠外で事なきを得た。DF戸部悠太(3年)が狙った追加タイムの40メートルを超える右FKは、GK淺沼李空(3年)が辛くもパンチングでCKに逃れた。
 
 西武台の大きなチャンスは15分、逆襲・速攻からMF和田力也(2年)が長い距離を運び、預かったFW細田優陽(3年)が放ってGKに捕球された1本くらいだった。

 後半に入ると、ますますボール支配率で西武台が圧倒。持ち味の速くて鋭いサイドアタックから好機を広げ、初戦の2回戦から4試合連続無失点で決勝に駆け上がった浦和南の堅陣を破壊しようとした。だが決定的な得点機はアディショナルタイムの1度だけ。細田が強シュートをお見舞いしたが、GKとDFに立て続けて阻止された。

 就任35年目を迎えた守屋保監督は、「土台を積み上げてきているから浦和南は簡単には崩れない。あそこまでチームを引き上げる指導力はすごい」と敵将・野崎正治監督の“怖さ”をあらためて思い知り、手練手管を使って戦況打開を試みた。
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