ブラジルで起こった衝撃の“事件”が注目を集めている。

　現地時間10月31日に開催されたセリエＡ第29節で、グレミオはパルメイラスとホームで対戦。11分に幸先よく先制点を奪うも、前半アディショナルタイムに立て続けに２点を奪われ、逆転を許す。

　それでも土壇場の86分、流れるようパス回しから最後はエリアス・マノエルがペナルティエリア左から鮮やかなボレーで叩き込み、同点に追いついたかと思われた。しかし、ここでVARが介入すると、マノエルがわずかにオフサイドラインを越えていたとして、ゴールは取り消しとなってしまう。

【動画】流れるようなパス回しから、最後は鮮やかなボレーでネットを揺らすも…（２分29秒～）

　気落ちしたホームチームはその後、アディショナルタイムにも追加点を献上し、１-３で敗北。ブラジル代表FWドウグラス・コスタを擁しながら、リーグ戦15敗目で19位に低迷と、残り11試合で降格が現実味を帯びてきている。

　こうした結果に怒りを爆発させたのが、スタンドのサポーターだ。試合終了後にピッチへ次々と乱入し、ピッチサイドの椅子や、スポンサーパネルを放り投げるなど、やりたい放題。なかには八つ当たりでVARブースを破壊する者もいた。選手たちはトンネル内に避難し、機動隊も駆け付けるほどスタジアムはカオスとなった。
【衝撃動画】裸の男たちがVARを破壊！スタジアムは完全にカオス状態
 

　前代未聞の愚行の一部始終を収めた映像は、SNS上で瞬く間に拡散され、様々なコメントが集まっている。

「こんなことが許されるはずがない。厳しい罰則が必要だ」
「何の役にも立たない単なる破壊行為」
「降格して当然」
「セリエBへ直行だ」
「こんなことがいつまで続くんだ」
「まるで子供」
「グレミオのファンは、VAR問題を自分なりに解決した」
「私が言いたいことはただひとつ。SHAME！」

　ようやくスタジアムに熱気が戻ってきたなかで、このような暴挙は残念でならない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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