なによりチャンピオンズ・リーグでの活躍に敬意を表して
9月10日に発売されたサッカーダイジェストの特集は、内田篤人。8月23日のガンバ大阪戦を最後に現役引退したサイドバックの14年半に渡るプロキャリアを振り返る企画なのだが、本誌の特集として引退した選手を大々的に扱うのは異例のことだ。
ただ、それだけの価値がある選手だったと、ここで断言しておきたい。しっかりと見つめていただきたいのは、端正な容姿ではなく、“サイドバックの内田篤人”だ。
高卒1年目から鹿島でスタメンを張り、2009年シーズンにはリーグ3連覇に尽力。翌10年6月に約1億5000万円の移籍金でドイツのシャルケに加入すると、そこでチャンピオンズ・リーグのベスト4入り(10-11シーズン)に貢献するなど確かな足跡を残した。
大柄ではなくとも世界的なアタッカーたちと互角に渡り合う。当時の内田は圧倒的なスピード、さらに卓越した危機察知力と抜群のポジショニングセンスなどで体格差のハンデを補っていた。しっかりと頭も使い、バスケットボールでいうポイントガードのような“起点”にもなれるサイドバックとして異彩を放っていたのだ。
正直、サイドバックは地味なポジションだ。FWやトップ下など花形のポジションに比べると、スポットライトが当たりにくい。それでも内田は、13年3月9日にシャルケの一員として臨んだドルトムントとのルール・ダービーで2アシストを決めるなど、勝負どころでの活躍で脚光を浴びる試合が少なくなかった。
ブンデスリーガ、チャンピオンズ・リーグでの実績を踏まえれば、過去最高の日本人サイドバックと言っても過言ではないだろう。
32歳での現役引退は確かに早いかもしれない。しかし、内田がJリーグ、ブンデスリーガ、チャンピオンズ・リーグ、ワールドカップなどに出場し、それらのピッチで過ごした時間は濃厚そのもの。なにより、世界最高峰のチャンピオンズ・リーグに4回も出場して、いずれもグループリーグ突破に寄与した点は、サッカー選手として幸せなことだったはずだ。実際、当の内田も次のように話している。
「CLに4回も出場できて、グループリーグも突破できている。欧州のクラブに所属すると言っても、そういう経験はなかなかできない。一度だけ(チャンピオンズ・リーグに)出て、パッと活躍するのはどこにいても可能性があるけど、出続けるというのはなかなか難しい」
キャリアの晩年は膝の大怪我もあり、思うようなパフォーマンスを披露できなかった。それでも、チャンピオンズ・リーグという至高の舞台でコンスタントに、そしてクレバーに活躍した功績になにより敬意を表して、次の言葉をおくりたい。
あなたは偉大なフットボーラーだった。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集長)
【PHOTO】32歳で引退の内田篤人。右サイドを駆け抜けたキャリアを厳選ショットで振り返る!
ただ、それだけの価値がある選手だったと、ここで断言しておきたい。しっかりと見つめていただきたいのは、端正な容姿ではなく、“サイドバックの内田篤人”だ。
高卒1年目から鹿島でスタメンを張り、2009年シーズンにはリーグ3連覇に尽力。翌10年6月に約1億5000万円の移籍金でドイツのシャルケに加入すると、そこでチャンピオンズ・リーグのベスト4入り(10-11シーズン)に貢献するなど確かな足跡を残した。
大柄ではなくとも世界的なアタッカーたちと互角に渡り合う。当時の内田は圧倒的なスピード、さらに卓越した危機察知力と抜群のポジショニングセンスなどで体格差のハンデを補っていた。しっかりと頭も使い、バスケットボールでいうポイントガードのような“起点”にもなれるサイドバックとして異彩を放っていたのだ。
正直、サイドバックは地味なポジションだ。FWやトップ下など花形のポジションに比べると、スポットライトが当たりにくい。それでも内田は、13年3月9日にシャルケの一員として臨んだドルトムントとのルール・ダービーで2アシストを決めるなど、勝負どころでの活躍で脚光を浴びる試合が少なくなかった。
ブンデスリーガ、チャンピオンズ・リーグでの実績を踏まえれば、過去最高の日本人サイドバックと言っても過言ではないだろう。
32歳での現役引退は確かに早いかもしれない。しかし、内田がJリーグ、ブンデスリーガ、チャンピオンズ・リーグ、ワールドカップなどに出場し、それらのピッチで過ごした時間は濃厚そのもの。なにより、世界最高峰のチャンピオンズ・リーグに4回も出場して、いずれもグループリーグ突破に寄与した点は、サッカー選手として幸せなことだったはずだ。実際、当の内田も次のように話している。
「CLに4回も出場できて、グループリーグも突破できている。欧州のクラブに所属すると言っても、そういう経験はなかなかできない。一度だけ(チャンピオンズ・リーグに)出て、パッと活躍するのはどこにいても可能性があるけど、出続けるというのはなかなか難しい」
キャリアの晩年は膝の大怪我もあり、思うようなパフォーマンスを披露できなかった。それでも、チャンピオンズ・リーグという至高の舞台でコンスタントに、そしてクレバーに活躍した功績になにより敬意を表して、次の言葉をおくりたい。
あなたは偉大なフットボーラーだった。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集長)
【PHOTO】32歳で引退の内田篤人。右サイドを駆け抜けたキャリアを厳選ショットで振り返る!
Facebookでコメント
-
2026年2月号
1月13日(火)発売 [特集]
北中米ワールドカップ日本代表徹底ガイド
オランダやチュニジアを詳細検証
ベスト8のその先へ。理想の戦い方とは。
-
2026年2月5日号
1月22日(木)発売 [総力特集]
永久保存版 ユベントス全史
セリエA最多優勝を誇る「老貴婦人」のすべて
勝者の哲学と品格を宿し続ける名門の128年を紐解く
-
第104回大会 決戦速報号
1月16日発売 高校サッカーダイジェストvol.44
ワールドサッカーダイジェスト2026年2月19日号増刊
第104回全国高校サッカー選手権大会 決戦速報号
[MATCH REPORT]
1回戦から決勝まで全47試合を完全詳報
[HEROES FILE]
第104回大会を彩った”48名の逸材”を厳選























定価:980円(税込)
定価:890円(税込)
定価:1100円(税込)