小宮良之 新着記事

EL制覇を成し遂げた、“古典的な10番”バネガを活かすセビージャのクオリティー【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 8月21日、セビージャはヨーロッパリーグ決勝でインテル・ミラノを3-2と逆転で下し、6度目の王者(前身のUEFAカップから含めて)に輝いている。 セビージャは、アルゼンチン代表MFエベル・バネ... 続きを読む

世界と戦うために迫られる「陣形の選択」――Jリーグでは3-4-2-1が主流だが…【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 兵法には定石がある。例えば、戦力的に上位の方が鶴翼の陣という鶴が大きく翼を広げたように横に大きく展開し、相手を包囲殲滅する陣形を用いる。一方で戦力的に下位の方は、魚鱗の陣をしばしば採用。魚の鱗... 続きを読む

久保建英はビジャレアルの“伝説”カソルラになれるか?「違うのは利き足ぐらいだが…」

「久保建英は、サンティ・カソルラになれるか?」 それが今回、編集部から受けた原稿依頼のテーマである。 35歳になるカソルラは、スペインを代表するMFの一人と言える。EURO2008、EURO20... 続きを読む

マドリーの構造的欠陥を見抜いたグアルディオラの「奇襲的采配」【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 チャンピオンズ・リーグ、ベスト8入りを懸けたセカンドレグ。マンチェスター・シティは、本拠地でレアル・マドリーを2-1で下し、見事に勝ち上がっている。敵地でのファーストレグも、1-2と白星を飾っ... 続きを読む

「このクラブが動けば価値が上がる」セビージャの優れたスカウティング&交渉力【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 どうすれば、サッカークラブは強くなるのか? クラブとして、やるべき優先順位は明らかだろう。 クラブ補強の条件は、まずは強化が「目利き」であり、交渉に優れているという点にある。単純に、良い素材を... 続きを読む

武者修行に出た久保建英と“残った”ロドリゴの明暗――「経験」「成熟」を重視するマドリーのレンタル事情【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 サッカーは多様で、正解がないスポーツである。しかし、いくつか道しるべとなる“戒め”はあるだろう。「選手は試合を重ねることで成長する」 これは、一つの真理だろう。言うまで... 続きを読む

クライフやサッキといった名将も苦悩。どんなに理想的な戦術も“運用する”選手がいなければ…【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 戦術を決定するのは、采配を振る監督だろう。しかし戦術を運用するのは、ピッチに立つ選手である。 1980年代、一世を風靡したアリゴ・サッキ監督のACミランは、斬新な戦術を用いていた。オフサイドト... 続きを読む

攻撃側の“トロイの木馬”はサイドアタッカー。いかに真横から攻められるか【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 集団戦において、真っ向からのぶつかり合いは強い者が勝つ。それだけに、弱い者は正面から戦うのを回避し、塹壕や土塁を作って、その差を埋める。そうなると、戦力的な強者も被害が出るだけに慎重になる。結... 続きを読む

「先制」と「集中」の戦い方が天才的にうまい指揮官シメオネ【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 戦力的に劣るチームが、優れたチームと互角以上の勝負に持ち込むには、「先制」と「集中」が基本になるだろう。 日露戦争の遼陽会戦では、日本は13万の兵力で23万のロシアに挑んでいる。日本は先手を取... 続きを読む

R・マドリー対バレンシア――ハイレベルな“知略戦”の勝負を分けたのは?【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 トッププロ同士の戦いは、お互いが豊富な情報を集め、知略を尽くし、勝利をつかもうとする。戦いの基本がなければ、後れを取る。その遅れは、水準の高い勝負では致命傷になるだろう。 ラ・リーガ第29節、... 続きを読む

懲りない“悪癖”で足を引っ張ったバレンシアDF――コロナ後も求められる集中力【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 コロナ禍で中断していたラ・リーガが、3か月ぶりに再開した。 6月12日、バレンシア対レバンテのバレンシア・ダービーは、“ダービーらしく”どちらも譲らない1-1のドローで... 続きを読む

なぜ「連戦連勝」から急失速? 名将バスケスはデポルティボを残留に導けるか【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 戦国時代、山陰地方で覇を唱えた武将、尼子経久は、「剛柔虚実」を信条としていた。剛とは柔の終わり、虚は実の本質と言える。すべてはつながり、表裏一体と言ったところか。勝負ごとに準えるなら、「負けは... 続きを読む

いまや“騎兵”にも守備が求められる時代。メッシのような防御をしない選手はほぼ…【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 兵種によって、持ち場の役割は大きく変わる。例えば、軍事的に「神速を尊ぶ」騎兵は遊軍として、速度を生かし、奇襲を仕掛ける点で、本来的な強さを発揮させられる。拠点にとどまって守備をさせると、スピー... 続きを読む

攻撃的な印象のスペイン・サッカーも、戦術の基本は「まず守備から」【小宮良之の日本サッカー兵法書】

「守りの安定が、攻撃の自由を作り出す」 攻撃的な印象があるスペイン・サッカーだが、戦術的にはこれが原則である。バルセロナのようなクラブは、攻撃は防御なり、という逆転の発想で戦いの質を高めているが... 続きを読む

「ポジショナルプレー」「トランジション」…言葉に囚われれば本質を失う【小宮良之の日本サッカー兵法書】

 スペインで指導者ライセンスを与えるベテランプロフェッサーが、苦言を呈していたことがあった。「最近は指導者からマスコミまで、溢れた情報に飲まれている。言葉に先走って、囚われてしまっている傾向があ... 続きを読む

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