【強豪校レポート】桐光学園|昨年の悔しさを糧に決意のシーズンに挑む

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2015年04月22日

満を持してコンバートされた桐光学園のキーマン。

FWから右SBにコンバートされたイサカ。持ち前の攻撃力に加え、守備をさらに磨けばより怖い存在になるはず。

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■類まれな攻撃性能を持つサイドバック
DF イサカ・ゼイン(3年)
 
 キレ味鋭いドリブルを持つ“ガーナ系”のFWとして、昨年は多くのDFを翻弄した。バイタルエリアでボールを受けては、重心の低いドリブルで切れ込んで、強烈なシュートを放つ。その思い切りの良いプレーは、攻撃を牽引する武器となっていた。
 
 しかし、今年に入ると彼には新たな役割が課せられた。鈴木監督はイサカを、右SBにコンバートしたのだ。
 
「彼の持ち味は前を向いた時にこそ発揮される。その力を遺憾なく発揮させるには、真ん中よりも前にスペースがあるサイドが向いている。昨年は敢えて、スペースのないFWでプレーをさせましたが、このポジションで成長したからこそ、今年はサイドにも置くことができます」
 
 鈴木監督がこう語ったように、FWとしてプレーした昨年の経験をベースに、満を持して彼をサイドに持ってきた。さらに今年のチームには、サイドハーフに優秀な人材が揃っており、イサカをSBに置いても、十分に攻守に対応できると判断したのだった。
 
 スプリントが得意で、身体能力も高い彼にとって、この右SBというポジションへの適性は高かった。
「守備も意識しながら、『ここぞ』という時に、迷うことなく全力で上がって、チャンスがあればゴールまで行くことを意識しています。最初はすごく戸惑いましたが、このポジションもできるようになれば、より自分の可能性が広がると思うので、しっかりプレーしようと思っています」
 
 驚異のFWから、驚異のSBへ。彼は今、新たなポジションで自身の可能性をさらに広げようとしている。
 
取材・文:安藤隆人

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