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【U-18プレミアリーグ】17節ピックアップ・ゲーム[EAST]柏U-18 対 青森山田|昇格1年目の快挙達成にも柏に笑顔はなく…

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2014年12月01日

EAST優勝はあくまで通過点、真の目標はその先に。

2011年にトップチームが成し遂げたトップリーグ昇格初年度での優勝を達成した柏U-18。しかしそこに満面の笑顔はない。(C)Yuki MATSUO

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 昇格1年目での優勝という快挙を成し遂げた柏U-18だったが、その喜びは爆発とは正反対の、あまりにも静かで淡々としたものだった。
 
 選手たちの間には、試合前からそうした空気が流れていた。14時キックオフだったこの青森山田戦に勝てば優勝が決まるシチュエーションとなっていたが、もうひとつの条件として、2位の清水ユースが敗れた場合もまた初戴冠が決まることになっていた。
 
 そして、柏より3時間早い、11時キックオフの市立船橋対清水ユースの一戦で、市立船橋が3-0で勝利したため、キックオフ前に柏の優勝が決まった。しかし、それが冒頭の優勝後の光景につながる直接的な原因ではなかった。
 
「今、選手たちにかなり厳しいことを言ったよ」
 試合前、ロッカールームから出てきた下平隆宏監督は、そう口にした。その直後にロッカールームから出てきた選手たちの表情を見ると、誰も笑顔を見せることなく、神妙な面持ちでピッチに入り、きびきびとアップを始めた。
 
「僕らの目標はチャンピオンシップで勝つこと。チャンピオンシップで一番の力を発揮するために、これからの一戦一戦を戦っていく」
 下平監督がこう言い切ったように、柏にとっての最終目標はEASTで優勝することではなく、あくまでそれは真の目標を達成するための通過点でしかない。それが選手たちから浮かれた様子を一切取り除いていた。
 
 対する青森山田も「この試合で最低でも勝点1を奪って、残留をより確かなものにしたい。何が何でも負けない。これがこの試合で一番重要なこと」と黒田剛監督が語ったように、勝てば残留が決定、引き分けてもほぼ確定する状況で、選手たちの気迫は相当なものがあった。
 
 ゆえに、この一戦は非常に締まったものとなった。お互いに気の緩みを見せず、激しく球際でぶつかり合う。その中で柏は「チャンピオンシップに向けて、守備面において戦い方を確認する狙いもあった」(下平監督)と、青森山田のカウンターに対して、いかに中盤のコンパクトさをキープしながら、最終ラインと前線がうまく連動して守れるかをテーマに戦った。
 
 青森山田は4-1-4-1を敷く柏に対し、いつもの4-3-3の布陣ではなく、「柏の中盤の2シャドーの前にダブルボランチを置くことで、この位置で自由に中盤を作らせないようにした」(黒田監督)と、山下優人と霞恵介をCBの前に並べ、柏が得意とするポゼッションを封じにかかった。
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