インドネシアで開催されているU-19アジア選手権は10月28日、準々決勝の日本対インドネシアがゲロラブンカルノ・スタジアムで行なわれ、日本が２対０で勝利を収め、２大会連続10回目のU-20ワールドカップ出場権を獲得した。

　日本はグループリーグ最終戦のイラク戦から先発８名を入れ替えて臨んだ。試合は開催国インドネシアの大歓声が響くなか、序盤から一進一退の攻防が展開。ホームの声援をバックに縦に速い攻撃を仕掛けてくるインドネシアに対して、日本も局面での攻防で引けを取らず冷静な対応で押し返していく。

　15分、日本にアクシデントが発生。右サイドハーフの藤本寛也が負傷し、プレー続行が不可能となり交代を余儀なくされる。日本は斉藤光毅を投入する。直後の16分、右サイドの菅原由勢かクロスを供給。安部裕葵が飛び込むもヘディングシュートは惜しくもクロスバーを越えた。

　そしてゲームが動いたのは40分、日本がついに待望の先制点を奪う。敵陣でテンポ良くパスをつなぎ、左サイドへ展開。パスを受けた左サイドバックの東は思い切りよく左足を振り抜くと、強烈なミドルシュートがインドネシアゴールに突き刺さった。日本がDF東の今大会初ゴールで先制に成功した。

　前半は、このまま１対０で終了。日本が１点をリードして折り返した。

　後半に入ると、前半途中から降り出した雨が勢いを増していく。後半も立ち上がりから熾烈な攻防が続くなか、インドネシアが次第に圧力を強めていく。64分には、最終ラインの裏に抜け出され、GK谷晃生が相手と１対１の場面を迎えるが、ここは谷が冷静な対応で事なきを得る。

　そして70分、日本は久保がドリブルで持ち上がり敵陣右サイドに侵入すると、タイミングを見計らったラストパス。これに反応した宮代大聖が冷静にシュートを突き刺した。日本が追加点を奪う。

　日本はその後、ややプレーが荒くなったインドネシアの反撃にも冷静に対応。得点を許すことなく２対０のままタイムアップ。日本がインドネシアを下し、２大会連続10回目のU-20ワールドカップ出場権を獲得した。

　また、トーナメントを勝ち上がった日本は、11月１日に準決勝を迎える。