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【名古屋】2位浮上への切り札になれるか?進化と未熟さが同居する青木亮太のポテンシャル

カテゴリ:Jリーグ

今井雄一朗

2017年11月06日

外した決定機の数を思えば、今ごろは得点王争いをしていてもおかしくない。

難しいシュートは得意とする青木。イージーな決定機をしっかりモノにできれば得点数はさらに伸びるだろう。(C)SOCCER DIGEST

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[J2リーグ40節]岡山0-1名古屋/11月5日/Cスタ
 
 成長と課題のどちらもが、しかも色濃くピッチに現れた90分間だった。
 
 後半に岡山のロングスロー攻勢を受けて苦戦した名古屋は、前半に奪った青木亮太のゴールで久々の無失点勝利を得た。しかし、指揮官も述懐したように「もっと楽な試合にできるチャンスがあった」ゲームでもあった。
 
 それはそのまま「青木が」と主語をつけ足してもよい展開だったと言えるだろう。3度あった決定的なチャンスのうち、一番難しいシュートだけを決めた背番号23は「それ、みんなにも言われたんですよ」と苦笑いする。
 
 だが、1-0の勝利は、青木が1-0に“してしまった”ものだと表現しても、言いすぎではないほどの存在感を、彼は見せるようになってきてもいるのだ。
 
 青木が難易度の高いシュートを得意としてきたことは、今季ここまでで挙げた11得点を振り返れば一目瞭然である。ホーム長崎戦で挙げた身体能力を生かしたヘディングシュートに始まり、夏の5試合連続6得点はどれもまさしく“ゴラッソ”と呼ぶにふさわしいインパクト抜群なものばかり。
 
 しかし、変幻自在のドリブルテクニックからは、さぞシュートも技巧派なのかと思いきや、シュートはむしろパワー系。足の振り幅の小さいフォームから体幹の強さを生かしてボールを打ち込む故に、シンプルなシュートは意外に苦手な傾向がある。
 
 それはおそらく、成功率の低い場面のほうが思い切れるからだろう。岡山との一戦でも、前半と後半に1回ずつGKとの1対1があったが、一度はもたついてGKに阻まれ、もう一度はゴールの枠を大きく外している。普段の青木を見ていれば日常茶飯事なのだが、僅差の試合ではやはり決めてほしいという気持ちも強くなる。
 
 本人もそれは重々自覚しており、「ここからまたワンステップ上がれるように、ああいう決定機はしっかり決められるようにしたいですし、ここからの試合でも大事になってくると思います」と神妙。

 玉田圭司、小林裕紀、佐藤寿人と大先輩たちがお膳立てしてくれた得点シーンをアウトサイドでの難しいシュートで仕留めたのは見事だが、それができるなら、という目にも応えていかなければいけない選手だ。外した決定機の数を思えば、今ごろは得点王争いをしていてもおかしくないのだから。
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