【甲府】突っ込みどころもあるが… 楽観論を語る異質なドゥドゥが、4戦無得点のチームを救えるか?

カテゴリ:Jリーグ

大島和人

2017年07月03日

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「ひとつ入れば変わるし、我々の自信につながると思う」

4試合ゴールがない甲府だが、エースナンバーを背負うドゥドゥは楽観視する。(C) SOCCER DIGEST

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 14位の甲府が10位の鳥栖と引き分けたという結果は、決してネガティブなものではない。試合内容は完全に五分で、悲観するようなものではなかった。しかし記者会見に現われた吉田達磨監督の口調は重く、ミックスゾーンに現われた選手たちも総じてうつむき気味だった。
 
 甲府は鳥栖戦のスコアレスドローで8戦勝ちなしとなり、4試合連続ノーゴール。直近の10試合で2得点しか挙げていない。得点力不足は深刻だ。16位・大宮が勝点2差に迫る残留争いを考えれば、もう勝点1でいいと言える余裕もない。だから「負けたような空気」になるのは当然だ。
 
 鳥栖戦を振り返ると攻撃の狙いはハッキリしていた。特に前半は2トップがなるべく中央でプレーし、エリア内にどんどん人とボールを入れることを徹底していた。「奪って速攻」というカウンター狙いに変化はない。ただしFWがサイドに流れてフリーでボールを運びつつ、そこからエリアの角を取る、クロスを上げる、という「迂回ルート」を使う頻度が減り、直線的なプレーの選択が増えた。
 
 甲府は前節わずか2本だったシュート数を11本に増やし、チャンスを狙い通りに創り出した。前線のバトルも増え、もし鳥栖のCBにミスがあれば得点も生まれていただろう。しかし無得点という結果は変わらない。やろうとしたことをやった上で結果が出ないという事実は重い。
 
 ただそんなチームの空気の中で良くも悪くも異質だったのがドゥドゥ。彼だけは「個人的にはいい試合をしたと思う。ゴールの匂いはした」と前向きだった。
 
 鳥栖戦のドゥドゥはシュートこそ25分に放ったミドルの1本のみ。「オフサイドのルールを知らないのか?」と突っ込みたくなるような雑なパスもあった。ただ後半に入ってもアグレッシブさを失わず、サイドでプレーする時間帯が増えた後半は際どいクロスを何本も入れていた。90分のトータルで見れば悪くないプレーをしていた。
 
「(ゴールが)ひとつ入れば変わるし、我々の自信につながると思う。いい方向に進んでいる。次の試合は絶対ゴールが決られると思う」
 
 その表情も含めて、無理やりポジティブになろうというのでなく、ナチュラルに「これで大丈夫。悪くない」と思っていることが伝わってきた。
 
 チームは17試合で勝点16、14位と厳しい状況に追い込まれている。ドゥドゥ自身も14試合で1得点しか決められていない。ただそんな負のプレッシャーがチームの足かせとなるのも良くない。結果を受け止め、課題を振り返ることはプロとして不可欠だ。一方でドゥドゥのような楽天的なメンタルの持ち方はあっていいし、それは今の甲府にとって貴重な姿勢に思えた。
 
取材・文:大島和人(球技ライター)
 

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