前半45分はスコアも内容もまったく互角だったが…。
[CL決勝]ユベントス 1-4 レアル・マドリー/6月3日/ナショナル・スタジアム(カーディフ)
前後半でまったく異なる2つの試合を見るようだった。
前半45分はスコアも内容もまったく互角の好ゲーム。しかし、後半は立ち上がりから一方的にレアル・マドリーが押し込み、ユベントスは反撃どころか抵抗すらできないまま。61分、64分の2ゴールで3-1となった時点で、すでに勝負は完全についていた。
戦術的に見れば、前半はマドリーよりもむしろユーベの狙い通りの展開だった。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督がピッチに送ったのは、モナコを零封した準決勝と同じく右SBにアンドレア・バルザーリを起用し、ダニエウ・アウベスを右ウイングに上げた布陣。名目上は4-2-3-1ということになるのだろうが、実際には、攻撃時には3-4-2-1、守備時には4-4-2になる可変システムである。
攻撃におけるユーベの狙いは、立ち上がりからかなり明確だった。後方からのビルドアップではD・アウベス、パウロ・ディバラ、ミラレム・ピャニッチという、チームで最も高いテクニックを持つ3人を右サイドに寄せ、そこで数的優位を作って敵陣にボールを運び、コンビネーションで仕掛けるのが第1の選択肢だ。
そこで詰まったり、後ろからの組み立てにプレッシャーがかかった時には、右CBのレオナルド・ボヌッチから左サイドのマリオ・マンジュキッチにロングボールを送り込み、そこからのセカンドボールでフィニッシュへの形を作るか、サイドチェンジで大外のアレックス・サンドロに展開してそこから1対1突破やクロスで仕掛けるかという、第2の選択肢も用意されていた。
もちろんマドリーもそれは承知の上で、きっちりと対応策を取ってきた。左インサイドハーフのトニ・クロースに加えて、カゼミーロ、さらには右インサイドハーフのルカ・モドリッチか「遊軍」として常にボールの近くでプレーするイスコを左に寄せることで、ユーベの右サイドに数的優位を作らせない。
しかもキープレーヤーのディバラに対しては、セルヒオ・ラモスが積極的に前に出て激しいアンティチポ(後ろからマークしてのパスカット)を仕掛けることで、2ライン(DFとMF)間で前を向くという最も危険な状況は徹底して潰しにかかった。
前後半でまったく異なる2つの試合を見るようだった。
前半45分はスコアも内容もまったく互角の好ゲーム。しかし、後半は立ち上がりから一方的にレアル・マドリーが押し込み、ユベントスは反撃どころか抵抗すらできないまま。61分、64分の2ゴールで3-1となった時点で、すでに勝負は完全についていた。
戦術的に見れば、前半はマドリーよりもむしろユーベの狙い通りの展開だった。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督がピッチに送ったのは、モナコを零封した準決勝と同じく右SBにアンドレア・バルザーリを起用し、ダニエウ・アウベスを右ウイングに上げた布陣。名目上は4-2-3-1ということになるのだろうが、実際には、攻撃時には3-4-2-1、守備時には4-4-2になる可変システムである。
攻撃におけるユーベの狙いは、立ち上がりからかなり明確だった。後方からのビルドアップではD・アウベス、パウロ・ディバラ、ミラレム・ピャニッチという、チームで最も高いテクニックを持つ3人を右サイドに寄せ、そこで数的優位を作って敵陣にボールを運び、コンビネーションで仕掛けるのが第1の選択肢だ。
そこで詰まったり、後ろからの組み立てにプレッシャーがかかった時には、右CBのレオナルド・ボヌッチから左サイドのマリオ・マンジュキッチにロングボールを送り込み、そこからのセカンドボールでフィニッシュへの形を作るか、サイドチェンジで大外のアレックス・サンドロに展開してそこから1対1突破やクロスで仕掛けるかという、第2の選択肢も用意されていた。
もちろんマドリーもそれは承知の上で、きっちりと対応策を取ってきた。左インサイドハーフのトニ・クロースに加えて、カゼミーロ、さらには右インサイドハーフのルカ・モドリッチか「遊軍」として常にボールの近くでプレーするイスコを左に寄せることで、ユーベの右サイドに数的優位を作らせない。
しかもキープレーヤーのディバラに対しては、セルヒオ・ラモスが積極的に前に出て激しいアンティチポ(後ろからマークしてのパスカット)を仕掛けることで、2ライン(DFとMF)間で前を向くという最も危険な状況は徹底して潰しにかかった。