【川崎】「引き分け考えたら、たぶん勝てない」大久保が考える鹿島の強さとは?

カテゴリ:Jリーグ

江藤高志

2016年11月22日

「ここまで来たのもこのメンバーが居たからこそ」とタイトル奪取を誓う。

リーグ戦では今季15ゴールを奪った大久保。鹿島戦へ意気込みを語った。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 チャンピオンシップ準決勝・鹿島戦を前に、大久保嘉人が報道陣の質問に答えた。大一番の前日となる22日の練習後、麻生グラウンドを訪れた多くのテレビカメラ、取材陣を前に取材対応した。
 
 まず、試合直前の今の心境を聞かれた大久保は「一発勝負なので。それもホームでできるので、本当こっちからどんどん仕掛けていきたいと思っています」と述べて、強気な姿勢を見せている。前から果敢にプレスに来るであろう鹿島には、強気な姿勢と自信を持ったプレーで対抗するしかない。そういう意味で理に適った発言に思えた。
 
 またチーム状態についても「すごくいい感じで来てると思いますし、雰囲気もいい。みんな明日を楽しみにしていると思います」と述べて、チームの士気が上がっていることを窺わせた。
 
 対戦相手の鹿島については「こういう一発勝負の戦い方を知ってるチームだと思いますし、すごく手強いチームじゃないかなと思います」と警戒。その手強い相手との苦戦させられたリーグ戦での対戦を振り返り「あの試合は思ったようにいかなかったけれど、勝てたというのはチームとして自信が付いたと思います」と話している。
 
 レギュレーション上、引き分けでも勝ち上がれるのだが、その点については「引き分けでも(上に)いけますが、引き分けを考えるとたぶんフロンターレは勝てないと思うので、そこは考えず、最初から飛ばしていけたらと思ってます」と飽くまでも勝利を目指す姿勢を明確にしている。
 
 このチャンピオンシップを前に、川崎市内では商店街などが協賛し、街中を青く染めようと活動が進んでいる。その点について問われると、地域密着型のクラブとしての歴史と活動とを念頭に「商店街でゴミ拾いとかしますし、街の人たちも一緒になってやってくれるので、選手も喜んでできる。それがあったからこそ地域密着型のチームになっていると思う。そこは選手としても嬉しいし、一緒に最後まで戦いたい」と口にしつつ「フロンターレはそれでも優勝できてないので、今度こそという思いは絶対にあると思います」と述べ、悔しさの歴史にピリオドを打つことを誓った。
 
 来季、すでに移籍を表明している大久保にとって、川崎の一員として戦える試合数はわずかとなった。だからこそ残された数少ない試合を前に「ここまで来たのもこのメンバーが居たからこそなので、そこで最後はひとつになって、一緒に優勝したいという気持ちがあります」と話していた。
 
取材・文:江藤高志(川崎フットボールアディクト編集長)
【関連記事】
大久保も感謝する風間八宏の教え。プロ選手にも目から鱗だった「フリーの定義」とは?
【JリーグCS展望】準決勝|川崎-鹿島|適度な緊張感を保つ川崎。鹿島は入念な対策を練る
「まだやるのか?」と反町監督から聞かれたカズの答えは――
J1初戴冠を狙う川崎の育成に生まれた変化。風間体制の5シーズンでアカデミーに起きたこと
【U-19日本代表】川崎の麒麟児・三好康児が“U-19病”の克服へ大久保や小林から盗んだものとは?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ