【広島】J1最多得点記録への到達は目前! 佐藤寿人が語るストライカーの極意

カテゴリ:Jリーグ

小田智史(サッカーダイジェスト)

2015年09月26日

「ゴールはストライカーの義務。その責任を背負う必要がある。」

J1最多得点記録にあとひとつと迫る佐藤。インタビューでは、ストライカーとしての極意について語っている。

画像を見る

 中山雅史氏が持つJ1最多得点記録157ゴールへの到達に、あとひとつと迫っている。国内屈指のストライカーとして名を馳せる佐藤寿人は、まもなく名実ともにトップスコアラーとしてJリーグの歴史にその名を刻むはずだ。これまで積み重ねてきたゴールの数々はいかにして生み出されたのか。ストライカーとしての極意について語ってもらった。
 
――◆――◆――
 
――今回の巻頭テーマは「ゴールに愛された男たち」です。Jリーグ史上最も得点を挙げている佐藤選手はまさにその象徴的な存在ですが、ストライカーのあるべき姿をどのように考えていますか?
 
「ひと言でFWと表現すると、ウイングやトップ下タイプもカテゴライズされますけど、ストライカーにはゴールという義務があります。僕の中では『ストライカー=フィニッシャー』。チャンスメイク以上に、得点を奪うことが最大のミッションであって、ゴールに対して責任を背負える選手でなければいけないと思います」
 
――責任であり、義務ですか。
 
「ゴールはあくまでも“結果論”であって、『自分が絶対に点を取る』という気持ちをいかに持ち続けてピッチに立てるかが一番重要なんです。もちろん毎試合得点できれば理想ですけど、取れる時があれば、取れない時もあるのが現実。一方で、他のポジション以上に数字で評価される分、難しい面もあります。やはり、シュートを打つための質の高い動き出しや、チームとしてチャンスを作る、ゴールまでの“プロセス”といったものが必要になりますから」
 
――FWの定義が「ストライカー」から「アタッカー」にシフトしつつある時代背景についてはどう感じていますか?
 
「僕は子どもの頃からFWとして、たくさんのゴールを奪ってきました。数え切れないほどシュート練習をして、それに伴うミスもしてきた。自分はストライカーになるべくしてなったと自負しています。トップ下のような10番タイプの選手がFW登録されているのを見ると、数年前とはFWの定義が変わってきているなと肌で感じますね。
 
 例えば、4-2-3-1のような1トップのシステムでサイドハーフがFWとしてみなされたり、トップ下を含めた4枚すべてをFWと言うのには正直違和感があります。日本だけでなく、世界的なトレンドなのかもしれないと思う半面、ゴールという責任を分散させただけだなと。
 
 厳しく言えば、それは責任転嫁にすぎない。誰が決めても1点は1点ですけど、決めるべき人が決めなきゃいけない部分は少なからずあるわけで、ストライカーが決める1点と他のポジションの選手が決める1点では、意味合いが変わってきます」
【関連記事】
【広島】2戦連続でノーゴール。それでも佐藤寿人が大記録達成を確信するワケ
【広島】大記録達成の時を信じて自分を貫く佐藤。「そこに入っていくのが自分の生きる道」
【広島】J1唯一の平均得点2点台。最多ゴール狙う佐藤を後押しする攻撃の狙いとは?
【鹿島インタビュー】攻撃のキーマン・土居聖真が語るタイトル獲得への青写真。「守備を良くして完璧を追求したい」
【新潟】「相手を厳しくマークするだけではダメ」――。“新潟の屋台骨”レオ・シルバが語る『ボランチ像』とは

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ