横浜は攻撃陣が充実ぶりを示し、守備面でも中澤ら自慢の堅守が2試合ぶりに無失点に抑える。

【警告】横浜=中村(56分)、飯倉(80分) 浦和=宇賀神(35分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】齋藤 学(横浜)

28分、中村が芸術的なFKを叩き込む。スーパーな一撃は、横浜を勢いづかせ、浦和を意気消沈させた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
【試合内容】
序盤にペースを握られた横浜だが徐々に盛り返すと、28分、中村の鮮やかな直接FKで幸先よく先制する。さらに33分には齋藤が追加点を奪い、ホームチームの2点リードで折り返す。
後半に入り宇賀神に代わって入ったズラタンらを中心とした浦和に押し込まれる時間帯もあったものの、横浜はCBの中澤とファビオを中心とした堅守でゴールを与えない。良い守備を続けることで再びリズムを掴むと、カウンターから齋藤がこの日2点目、さらに中村のCKからファビオがヘッドで叩き込み2点を追加。
最後まで集中を切らさず、4-0の圧勝を収めた。
【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・9節
【チーム採点・寸評】
横浜 8
年間首位の浦和から4ゴールを奪い、守っても無失点。攻守両面でほぼパーフェクトの内容と言えた。とりわけ後半の序盤戦で相手の猛攻を凌ぎ切って主導権を取り戻した守備力は、特筆に値するものだった。
浦和 4
前半で少なくとも3本、“味方が誰も反応できない”パスミスで流れを断って、思うようにリズムを掴めなかった。後半の立ち上がりは厚みのある攻撃でゴールに迫ったが、結局はノーゴール。しかも今季最多の4失点を献上し、文字どおりの完敗だった。
【横浜|採点・寸評】
GK
21 飯倉大樹 6.5
素早いフィードと豊富な種類のキックで最後尾から攻撃面でも援護。本職の守備では思い切りの良い飛び出しでシュートを打たせず、無失点勝利を手繰り寄せた。
DF
13 小林祐三 6
守備に重心を置いたプレーで、相手のサイド攻撃に時間をかけさせた一方、機を見た攻撃参加も悪くなかった。
22 中澤佑二 6.5
22分のピンチでは、的確なカバーリングで失点を許さず。シュートブロックや寄せの早さで堅守を支えた。
5 ファビオ 6.5
鋭い出足で相手に前を向かせず、クロスへの対応も盤石。64分には中村のCKに完璧なタイミングでヘディングシュートを放ち、チーム4点目をねじ込んだ。
23 下平 匠 5.5
激しく球際に行く時もあったが、後半は関根の対応で後手を踏んだ。ディフェンス面で厳しさが足りず、クロスやパスも今ひとつの出来だった。
MF
8 中町公祐 6.5
中盤から効果的にボールを動かしながら、セカンドボールへの反応も文句なし。攻守にフル回転の働きぶりだった。
6 三門雄大 7
危ない場面では高い確率で背番号6の姿あり。高い危機察知能力でピンチを潰し、インターセプトでも存在感を放つ。頼れるフィルター役として守備を安定させ、攻撃につなげるなど影のMOM級の活躍ぶり。
39 アデミウソン 6.5
前半から積極的にゴールを狙う。アイデア溢れる卓越した技術で敵を翻弄し、観る者を楽しませるプレーを披露。足りなかったのはゴールだけだった。
10 中村俊輔 7
前節に続き、トップ下で先発。28分には自らのファウルで得たFKを沈めて、チームを勢いづかせる先制点を決めた。さらに64分にはCKからファビオのゴールをアシスト。1得点・1アシストと結果を残し、存在価値を存分に見せつける圧巻のパフォーマンスを披露した。
11 齋藤 学 8
対峙した森脇にやや手こずる場面はあったが、33分には裏へ抜け出したところで伊藤のパスを受けて1点目。身を挺したディフェンスでもチームに貢献しつつ、59分にはカウンターから狙い澄ましたミドルでネットを揺らし、高い決定力で勝利に導いた。
FW
16 伊藤 翔 6.5
巧みなポストプレーなど前線の起点として攻撃を展開。ターンの動きも優れ、正確なミドルパスで齋藤のゴールをアシスト。得点こそなかったが“効いていた”。
交代出場
MF
28 喜田拓也 6
中村と代わってトップ下で途中出場。背番号10のような“違い”は出せなかったが、持ち味の運動量と献身さで奮闘し及第点のプレー。
DF
4 栗原勇蔵 -
最終盤に投入。3バックのセンターに入り、中澤、ファビオとともにゴールを死守。クローザー役として申し分なかった。
監督
エリク・モンバエルツ 6.5
年間順位で首位に立つ浦和に圧倒。堅守をベースに緩急のある攻撃で4ゴールを叩き込み、4連勝を達成した。
序盤にペースを握られた横浜だが徐々に盛り返すと、28分、中村の鮮やかな直接FKで幸先よく先制する。さらに33分には齋藤が追加点を奪い、ホームチームの2点リードで折り返す。
後半に入り宇賀神に代わって入ったズラタンらを中心とした浦和に押し込まれる時間帯もあったものの、横浜はCBの中澤とファビオを中心とした堅守でゴールを与えない。良い守備を続けることで再びリズムを掴むと、カウンターから齋藤がこの日2点目、さらに中村のCKからファビオがヘッドで叩き込み2点を追加。
最後まで集中を切らさず、4-0の圧勝を収めた。
【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・9節
【チーム採点・寸評】
横浜 8
年間首位の浦和から4ゴールを奪い、守っても無失点。攻守両面でほぼパーフェクトの内容と言えた。とりわけ後半の序盤戦で相手の猛攻を凌ぎ切って主導権を取り戻した守備力は、特筆に値するものだった。
浦和 4
前半で少なくとも3本、“味方が誰も反応できない”パスミスで流れを断って、思うようにリズムを掴めなかった。後半の立ち上がりは厚みのある攻撃でゴールに迫ったが、結局はノーゴール。しかも今季最多の4失点を献上し、文字どおりの完敗だった。
【横浜|採点・寸評】
GK
21 飯倉大樹 6.5
素早いフィードと豊富な種類のキックで最後尾から攻撃面でも援護。本職の守備では思い切りの良い飛び出しでシュートを打たせず、無失点勝利を手繰り寄せた。
DF
13 小林祐三 6
守備に重心を置いたプレーで、相手のサイド攻撃に時間をかけさせた一方、機を見た攻撃参加も悪くなかった。
22 中澤佑二 6.5
22分のピンチでは、的確なカバーリングで失点を許さず。シュートブロックや寄せの早さで堅守を支えた。
5 ファビオ 6.5
鋭い出足で相手に前を向かせず、クロスへの対応も盤石。64分には中村のCKに完璧なタイミングでヘディングシュートを放ち、チーム4点目をねじ込んだ。
23 下平 匠 5.5
激しく球際に行く時もあったが、後半は関根の対応で後手を踏んだ。ディフェンス面で厳しさが足りず、クロスやパスも今ひとつの出来だった。
MF
8 中町公祐 6.5
中盤から効果的にボールを動かしながら、セカンドボールへの反応も文句なし。攻守にフル回転の働きぶりだった。
6 三門雄大 7
危ない場面では高い確率で背番号6の姿あり。高い危機察知能力でピンチを潰し、インターセプトでも存在感を放つ。頼れるフィルター役として守備を安定させ、攻撃につなげるなど影のMOM級の活躍ぶり。
39 アデミウソン 6.5
前半から積極的にゴールを狙う。アイデア溢れる卓越した技術で敵を翻弄し、観る者を楽しませるプレーを披露。足りなかったのはゴールだけだった。
10 中村俊輔 7
前節に続き、トップ下で先発。28分には自らのファウルで得たFKを沈めて、チームを勢いづかせる先制点を決めた。さらに64分にはCKからファビオのゴールをアシスト。1得点・1アシストと結果を残し、存在価値を存分に見せつける圧巻のパフォーマンスを披露した。
11 齋藤 学 8
対峙した森脇にやや手こずる場面はあったが、33分には裏へ抜け出したところで伊藤のパスを受けて1点目。身を挺したディフェンスでもチームに貢献しつつ、59分にはカウンターから狙い澄ましたミドルでネットを揺らし、高い決定力で勝利に導いた。
FW
16 伊藤 翔 6.5
巧みなポストプレーなど前線の起点として攻撃を展開。ターンの動きも優れ、正確なミドルパスで齋藤のゴールをアシスト。得点こそなかったが“効いていた”。
交代出場
MF
28 喜田拓也 6
中村と代わってトップ下で途中出場。背番号10のような“違い”は出せなかったが、持ち味の運動量と献身さで奮闘し及第点のプレー。
DF
4 栗原勇蔵 -
最終盤に投入。3バックのセンターに入り、中澤、ファビオとともにゴールを死守。クローザー役として申し分なかった。
監督
エリク・モンバエルツ 6.5
年間順位で首位に立つ浦和に圧倒。堅守をベースに緩急のある攻撃で4ゴールを叩き込み、4連勝を達成した。