完璧には立ち直っていなかったのかな
最終節を残して、今季のJ1王者が決まった。ヴィッセルが初戴冠。シーズンを通して、盤石の強さだったと思う。
前日に2位マリノスは新潟とドロー決着。結果的に、ここで勝点3を積み上げられなかったから、連覇を逃すことになった。
新潟戦に関しては、相手がマリノスをよく研究していたと思う。要所をしっかりと押さえて、ピンチの芽を摘んでいく。危ない場面でも、ゴールキーパーの小島がファインセーブを連発。途中出場の三戸は活きが良くて目を引いたね。
マリノスの攻撃を引っ張る前線の助っ人トリオは不発。ロペスは珍しく存在感をあまり出せなかった。ヤン・マテウスは相変わらずスーパーだったけど、手詰まり感が否めず。それはエウベルも同じだった。彼ら2人を83分まで引っ張った監督の判断にも疑問符。交代がちょっと遅かったんじゃないかな。
いずれにしても、マリノスはタイトルを掴めなかった。夏過ぎにちょっと失速して、10月に入って復調したかに思えたけど、新潟戦の戦いを見る限り、完璧には立ち直っていなかったのかなという感じかな。
少なくない怪我人に悩まされて、戦力的に厳しい戦いを強いられた。それを考えれば、優勝を争う位置にいたのは素晴らしいこと。むしろ揺るぎない地力を示したとも言える。
【PHOTO】いつ見ても美しい!日産スタジアムを華やかに彩った、横浜F・マリノスオフィシャルチアリーダーズ「トリコロールマーメイズ 」を特集!
前日に2位マリノスは新潟とドロー決着。結果的に、ここで勝点3を積み上げられなかったから、連覇を逃すことになった。
新潟戦に関しては、相手がマリノスをよく研究していたと思う。要所をしっかりと押さえて、ピンチの芽を摘んでいく。危ない場面でも、ゴールキーパーの小島がファインセーブを連発。途中出場の三戸は活きが良くて目を引いたね。
マリノスの攻撃を引っ張る前線の助っ人トリオは不発。ロペスは珍しく存在感をあまり出せなかった。ヤン・マテウスは相変わらずスーパーだったけど、手詰まり感が否めず。それはエウベルも同じだった。彼ら2人を83分まで引っ張った監督の判断にも疑問符。交代がちょっと遅かったんじゃないかな。
いずれにしても、マリノスはタイトルを掴めなかった。夏過ぎにちょっと失速して、10月に入って復調したかに思えたけど、新潟戦の戦いを見る限り、完璧には立ち直っていなかったのかなという感じかな。
少なくない怪我人に悩まされて、戦力的に厳しい戦いを強いられた。それを考えれば、優勝を争う位置にいたのは素晴らしいこと。むしろ揺るぎない地力を示したとも言える。
【PHOTO】いつ見ても美しい!日産スタジアムを華やかに彩った、横浜F・マリノスオフィシャルチアリーダーズ「トリコロールマーメイズ 」を特集!
それでも、やっぱり物足りなさが拭えなかったのも事実。なんだろう? と考えた時に、頭に浮かんだのが、マルコス・ジュニオールだった。
たしかに優勝した昨季は、今ひとつのパフォーマンスだった。それでも、ピッチに立てば攻撃に“違い”をもたらす存在だった。
西村も、ナム・テヒも、馬力があるし、精力的で献身的な良いプレーヤーだ。欠かせない戦力であるのは間違いない。でも、たとえば膠着状態を打破するようなアプローチでは、テクニカルかつトリッキーなマルコス・ジュニオールに分があるような気がする。
苦しい状況に、違うスイッチを入れて、流れを変える。そんなタイプの選手が今季のマリノスにいたら、また違った結末だったんじゃないかなと思う。
【著者プロフィール】
岩本輝雄(いわもと・てるお)/1972年5月2日、51歳。神奈川県横浜市出身。現役時代はフジタ/平塚、京都、川崎、V川崎、仙台、名古屋でプレー。仙台時代に決めた“40メートルFK弾”は今も語り草に。元日本代表10番。引退後は解説者や指導者として活躍。「フットボールトラベラー」の肩書で、欧州CLから地元の高校サッカーまで、ジャンル・カテゴリーを問わずフットボールを研究する日々を過ごす。
札幌戦の後半はほぼ何もできず、J1で12位と低迷。問われる首都クラブの本気度【FC東京】
「まじで神がかってた」PO決勝に導くビッグセーブ連発! エスパ大久保択生の奮闘をファン大絶賛!「プロの仕事だよ」「ゴールがちっちゃく見える」
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
たしかに優勝した昨季は、今ひとつのパフォーマンスだった。それでも、ピッチに立てば攻撃に“違い”をもたらす存在だった。
西村も、ナム・テヒも、馬力があるし、精力的で献身的な良いプレーヤーだ。欠かせない戦力であるのは間違いない。でも、たとえば膠着状態を打破するようなアプローチでは、テクニカルかつトリッキーなマルコス・ジュニオールに分があるような気がする。
苦しい状況に、違うスイッチを入れて、流れを変える。そんなタイプの選手が今季のマリノスにいたら、また違った結末だったんじゃないかなと思う。
【著者プロフィール】
岩本輝雄(いわもと・てるお)/1972年5月2日、51歳。神奈川県横浜市出身。現役時代はフジタ/平塚、京都、川崎、V川崎、仙台、名古屋でプレー。仙台時代に決めた“40メートルFK弾”は今も語り草に。元日本代表10番。引退後は解説者や指導者として活躍。「フットボールトラベラー」の肩書で、欧州CLから地元の高校サッカーまで、ジャンル・カテゴリーを問わずフットボールを研究する日々を過ごす。
札幌戦の後半はほぼ何もできず、J1で12位と低迷。問われる首都クラブの本気度【FC東京】
「まじで神がかってた」PO決勝に導くビッグセーブ連発! エスパ大久保択生の奮闘をファン大絶賛!「プロの仕事だよ」「ゴールがちっちゃく見える」
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!