カウンターで奪い返されると危険
日本代表はカタール・ワールドカップのグループステージで優勝候補ドイツ、スペインに2-1の逆転勝利を収め、E組を首位で突破。2大会連続の決勝トーナメント進出を果たした。
史上初のベスト8入りが懸かる1回戦の相手はクロアチア。前回大会準優勝の強豪との大一番で、森保ジャパンはどんな戦いを見せるか。国内外のサッカー事情に精通し、今大会も現地で取材する河治良幸氏に、クロアチア攻略の3大ポイントを挙げてもらった。
――◆――◆――
日本が対戦するクロアチアは前回の準優勝チームで、しかも延長戦など接戦を制して勝ち上がった経験値は非常に侮れない。確かにドイツやスペインは明らかな”格上”のチームだったが、言い換えれば対策が立てやすかった。しかし、クロアチア戦は鉄板よりも粘土に拳を向けるような戦いになってくる。
誤解を恐れずにいえば、日本が色々な要素を70~80点で持っているとするなら、クロアチアは80~90点で持っている。そこにモドリッチというテクニックもタクティカルも最高レベルの選手を擁していて、ブロゾビッチやコバチッチも、オンの技術を持ちながら、オフで汗をかける選手たちが揃っている。
史上初のベスト8入りが懸かる1回戦の相手はクロアチア。前回大会準優勝の強豪との大一番で、森保ジャパンはどんな戦いを見せるか。国内外のサッカー事情に精通し、今大会も現地で取材する河治良幸氏に、クロアチア攻略の3大ポイントを挙げてもらった。
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日本が対戦するクロアチアは前回の準優勝チームで、しかも延長戦など接戦を制して勝ち上がった経験値は非常に侮れない。確かにドイツやスペインは明らかな”格上”のチームだったが、言い換えれば対策が立てやすかった。しかし、クロアチア戦は鉄板よりも粘土に拳を向けるような戦いになってくる。
誤解を恐れずにいえば、日本が色々な要素を70~80点で持っているとするなら、クロアチアは80~90点で持っている。そこにモドリッチというテクニックもタクティカルも最高レベルの選手を擁していて、ブロゾビッチやコバチッチも、オンの技術を持ちながら、オフで汗をかける選手たちが揃っている。
そういう意味で、3つのキーポイントも絞って挙げにくいのが正直なところだが、あえて整理してみた。
1つ目は裏の裏に注意すること。日本がボールを奪ってカウンターで前に行けると思ったところで、クロアチアは素早く切り替えて守備に来る。そこで奪い返されると、カウンターのカウンターで裏返されてしまう。そうなると、クラマリッチやペリシッチといった選手の仕掛けなどに日本のディフェンスも後手に回ってしまうので、CBが身体を張るしか手がなくなってくる。
そこで、ファーストパスやボールの持ち出しの狙いを明確にするのが大事だ。前向きでありながら、相手の守備にかからない選択をしていく必要がある。その先でパスカットされたり、ボールをロストする分には日本側も切り替えて、しっかりとリスクマネジメントできるはず。守備から攻撃に移るところで奪われて、裏返されないようにしたい。
1つ目は裏の裏に注意すること。日本がボールを奪ってカウンターで前に行けると思ったところで、クロアチアは素早く切り替えて守備に来る。そこで奪い返されると、カウンターのカウンターで裏返されてしまう。そうなると、クラマリッチやペリシッチといった選手の仕掛けなどに日本のディフェンスも後手に回ってしまうので、CBが身体を張るしか手がなくなってくる。
そこで、ファーストパスやボールの持ち出しの狙いを明確にするのが大事だ。前向きでありながら、相手の守備にかからない選択をしていく必要がある。その先でパスカットされたり、ボールをロストする分には日本側も切り替えて、しっかりとリスクマネジメントできるはず。守備から攻撃に移るところで奪われて、裏返されないようにしたい。