マンチェスター・ユナイテッドは現地時間７月15日、フリーの状態が続いていたクリスティアン・エリクセンと、2025年６月までの３年契約を結んだことを発表した。

　現在30歳のデンマーク代表MFは、昨夏に開催されたEUROのフィンランド戦で、突如心停止となり、昏倒。選手生命が危ぶまれる状況に陥るも、懸命なリハビリを経て昨冬、ブレントフォードでエモーショナルなカムバックを果たした。

　今年３月のオランダとの親善試合で代表にも復帰し、途中出場からわずか２分で鮮烈なゴールを奪うなど、確実に調子を取り戻していたが、ブレントフォードを昨季いっぱいで退団。かつてはアヤックス、トッテナム、インテルでプレーしていたなか、再び名門クラブで戦うことが有力視されていた。
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　今回の加入に際し、エリクセンは「マンチェスター・ユナイテッドは特別なクラブだ。ここでのスタートが待ち切れないよ。オールド・トラフォードではこれまでにも何度もプレーする機会に恵まれたけど、ユナイテッドの赤いシャツを着てプレーすることは素晴らしい感覚になるだろう」と、興奮気味に語っている。
 

「エリク（・テン・ハーフ）が素晴らしい監督であることは明らかだ。今回、彼と話をして、ビジョンやチームに求めるプレーについてより深く知れたので、今後がさらに楽しみになったよ。僕はまだサッカー界で大きな野望を抱いている。自分が達成できることは非常に多く、ここは旅を続けるには完璧な場所だ」
 
　クラブのフットボール・ディレクター、ジョン・マータフ氏は「クリスティアンは、そのキャリアを通じてヨーロッパで最高の攻撃的ミッドフィルダーの１人だ。この夏、彼に多くの選択肢があったのは当然のことで、このクラブがふさわしいと確信してもらえたことは本当にうれしい」と喜びを伝えている。

「卓越したテクニックに加えて、クリスティアンは貴重な経験とリーダーシップをチームにもたらすことになるだろう。これらのクオリティが新シーズン以降、ピッチ上で発揮されることを楽しみにしている」

　エリクセンは、デンマーク代表として115試合に出場し38ゴールを記録。プレミアリーグではトッテナムとブレントフォード時代を合わせ、237試合に出場し、52ゴール・71アシストを記録している。

　実現十分の新戦力にファンからは「来たー！！待ってました！」「素晴らしい補強！」と歓声が上がる一方で、「あんな悲惨な出来事があった１年後にユナイテッドに加入するなんて誰も想像出来ない。スゴすぎる」と、その不屈ぶりを称える声も少なくない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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