西野ジャパンに勝機は? W杯グループリーグの3試合を改めて展望

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2018年04月14日

奇跡という根拠のないファクターにすがることしか…

日本代表監督に就任した西野氏。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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【グループHの構図は…】
 3試合を展望してみてはっきりしたのは、対戦3か国には正真正銘のワールドクラス(コロンビアはハメス、セネガルはマネ、ポーランドはレバンドフスキ)がいる一方で、日本は小粒感が否めないということだ。長谷部と山口はハメスを、長友はマネを、吉田はレバンドフスキを抑えられるのか。現状では期待よりも不安が先行する。

 それも仕方ないだろう。3月の親善試合でコロンビアは4-4-2、ポーランドとセネガルは3バックシステムを試すなど、日本を除く3か国はすでに戦術オプションの見極めという段階に入っている。チーム作りにおいて、日本が大幅に遅れているのは紛れもない事実だ。

 コロンビアのぺケルマン監督は12年1月から、ポーランドのナバウカ監督は13年11月から長期政権を築き、セネガルのシセ監督も15年3月から指揮を執ってチーム力を高めている。一方、18年4月12日に就任したばかりの西野監督の下では、チームのベースすら分からない状況である。果たして、日本はワールドカップを勝ち抜けるのか……。
 
 現状で勝機を見出すなら、コロンビアとの初戦で引き分け以上という結果を出す以外にない。ただ、それも現時点で極めて困難なミッションなのだが……。もはや奇跡という根拠のないファクターにすがることしかできないのが実情だ。

 確かにワールドカップの優勝国もサッカー大国と呼ばれる列強もグループHにはいないが、だからといって日本に大きなチャンスがあるわけではない。コロンビアとポーランドはすでに戦術的秩序が確立され、セネガルも日本に比べればチームとして仕上がっている現状が示すのは、「3強1弱」という構図だろう。
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