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【川口能活クロニクル】心に刺さった岡田監督の言葉、ベテラン勢の犠牲心…――南アフリカW杯・カメルーン戦

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年07月28日

圭佑のゴールは、まさにみんなの“我慢”が実った瞬間だった。

苦戦が予想されたカメルーン戦、本田のゴールで日本が先制した。(C) SOCCER DIGEST

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 一方で、岡田監督の決断に対して理解を示した佑二、俊輔、正剛といったベテラン勢の悔しさも相当にあったと思います。一流選手と呼ばれる人間がプライドを押し殺して、チームのために自分を殺して一緒になって戦ったのです。
 
 自分がチームキャプテンとしてまとめ役という任務を全うできたのも、我慢を強いられた彼らの協力なくしてあり得なかったでしょう。また、僕がそうした振る舞いができたのも、過去に2002年ワールドカップで見せた秋田豊さんや中山雅史さんの素晴らしいサポートがあったから。ベテランが取るべき言動――そうした成功例があったのが大きかったのは忘れてなりません。
 
 そして迎えた運命のカメルーン戦――。
 
 試合は我慢勝負の展開となりました。スコアレスの状態が続くなか、均衡を破ったのは39分のことでした。
 
 松井大輔のクロスがファーサイドで待ち構えていた1トップの圭佑の足もとへ。左足で合わせたボールがネットに吸い込まれていきました。その瞬間、岡田監督をはじめ、サブメンバーもベンチから飛び出して喜びを爆発させました。あのゴールは、まさにみんなの我慢が実った瞬間でした。
 
 そしてその圭佑のゴールを守り切り、日本はついに“初戦必勝”というミッションを果たしたのですが、日本のメディアバッシングに耐えながらも勝つために試行錯誤を重ねた岡田監督の我慢であったり、佑二、俊輔、正剛といったベテラン勢の我慢であったり……。最後の最後までもがき苦しみながら、チームのために犠牲を払い続けてきたからこそ、勝利の女神が日本に微笑んだと思います。
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