メンバー発表前日にかかってきた岡田監督からの電話。
その夜、1本の電話がありました。
ちょうど気分転換にと、家族と一緒に近くのレストランで食事していた時のこと。「03」から始まる電話番号が僕の携帯電話に表示されたのです。東京から電話なんて珍しい。誰かな? と思ってとってみたら、「おい、俺だよ!」と。「誰ですか?」と聞き直したら、「俺だよ、岡田だよ」と言ってきたのです。
「今日、加藤好男(当時の日本代表GKコーチ)を見に行かせていたけれど、怪我して出場しなくなったそうだな。お前がプレーできる状況だったらメンバーに入れたいと思っている」
まさに寝耳に水でした。岡田監督から直接電話がかかってきたことも驚きでした。ちょうど諦めかけていた代表復帰の誘いだったのです。
その後に言われた岡田監督の言葉が本当に心に刺さりました。
「いまの代表チームにキャプテンが欲しい。選手から尊敬されていて、プレーでも見せられる選手は、お前しかいないんだ」
家族や恩師と相談して改めて自分から「ぜひ行かせてください!」と、岡田監督に電話しました。選んでもらった恩返しのためにも、ワールドカップで岡田監督を勝たせたいという気持ちが芽生えました。
メンバー発表当日、岡田監督が第3GKとして考えていることを知りました。正直、悔しい思いはあったのですが、それでも、僕は諦めていませんでした。選手として出場機会を求めながら、同時に、チームキャプテンとしての役割をしっかり全うしようという強い気持ちをもってチームに合流しました。
当時、岡田監督はグループリーグを突破することが日本にとっての最重要課題だと、選手たちに何度も言っていました。そのためにはグループリーグの初戦で勝点3を取ること。初戦必勝――。カメルーン戦にピークを持っていかなければなりませんでした。
ちょうど気分転換にと、家族と一緒に近くのレストランで食事していた時のこと。「03」から始まる電話番号が僕の携帯電話に表示されたのです。東京から電話なんて珍しい。誰かな? と思ってとってみたら、「おい、俺だよ!」と。「誰ですか?」と聞き直したら、「俺だよ、岡田だよ」と言ってきたのです。
「今日、加藤好男(当時の日本代表GKコーチ)を見に行かせていたけれど、怪我して出場しなくなったそうだな。お前がプレーできる状況だったらメンバーに入れたいと思っている」
まさに寝耳に水でした。岡田監督から直接電話がかかってきたことも驚きでした。ちょうど諦めかけていた代表復帰の誘いだったのです。
その後に言われた岡田監督の言葉が本当に心に刺さりました。
「いまの代表チームにキャプテンが欲しい。選手から尊敬されていて、プレーでも見せられる選手は、お前しかいないんだ」
家族や恩師と相談して改めて自分から「ぜひ行かせてください!」と、岡田監督に電話しました。選んでもらった恩返しのためにも、ワールドカップで岡田監督を勝たせたいという気持ちが芽生えました。
メンバー発表当日、岡田監督が第3GKとして考えていることを知りました。正直、悔しい思いはあったのですが、それでも、僕は諦めていませんでした。選手として出場機会を求めながら、同時に、チームキャプテンとしての役割をしっかり全うしようという強い気持ちをもってチームに合流しました。
当時、岡田監督はグループリーグを突破することが日本にとっての最重要課題だと、選手たちに何度も言っていました。そのためにはグループリーグの初戦で勝点3を取ること。初戦必勝――。カメルーン戦にピークを持っていかなければなりませんでした。