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【日本代表】本田、長友、宇佐美の不可解な選出…「発言と行動が矛盾」ハリルに審判が下るのは――

カテゴリ:日本代表

白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

2017年03月17日

起用法を濁したのは本田と長友の状態に不安を覚えているからだ。

ミランでは7か月でわずか95分間しか出番がない本田。驚きの代表選出だった。写真:Alberto LINGRIA

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 1つでも黒星が付けば他会場の結果次第で4位(予選敗退)に転落する可能性もあるこの3月シリーズは、日本にとってロシア行きが懸かった重要極まりない連戦。そこでハリルホジッチ監督はコンディションや試合勘ではなく、経験と実績を重視した格好だ。さらに、本田と長友に関しては、代役になる存在が今も見出せていないと吐露している。
 
「私はこれまで若い選手も使ってきましたが、相手に敬意を抱きすぎている、恐れていると感じることがありました。彼らを選び続けているのは私だけではありません。ある日、より良い選手が現われたら、私も彼らを呼ばないかもしれない。他の選手たちが、彼ら以上のものを見せなければいけないということです。2人はプレーのみならず存在が非常に重要で、大きなプレッシャーのある試合では経験が必要になります。とくにUAE戦はそうです」
 
 さらに指揮官は、ミラノの両名門に所属する2人が、例え試合に出てなくても、練習だけで貴重な経験を積んでいるとも語っている。
 
「本田と長友はビッグクラブと言われるチームにいます。そこでトレーニングするだけでも違う。そういった意味でも彼らは信頼できます」
 
 たしかにプレッシャーの大きな試合ではコンディションや試合勘と同じかそれ以上に経験やメンタルが大事になるし、一流国の代表選手も少なくないミランとインテルの練習はハイレベルだ。しかし、その2つの前提があってもなお、本田と長友のクラブにおける苦しい現況を吹き飛ばすほどの材料にはなりえない。
 
 しかも、長谷部に関しては「彼なしのチームは考えられない」と断言しながら、絶大な信頼を強調した本田と長友に関しては「本田と長友がプレーするとは限らないし、合流してから状態を見てみたい」と起用法を濁している。当の指揮官本人が、2人の状態に小さくない不安を覚えている何よりの証拠だろう。
 
 もちろん、代表チームの招集メンバー発表はどの国でも喧々諤々の議論が起こるし、監督には絶対的な選択権がある。そして、サッカーにおいてワールドカップ予選ほど「勝てば官軍、負ければ賊軍」の試合はない。
 
 宇佐美、長友、本田はもちろん、チームが2連戦でどんなパフォーマンスを見せ、どんな結果を残すのか。それが何よりも重要であり、ハリルホジッチ監督の選考に本当の意味で審判が下されるのは、タイ戦の試合終了のホイッスルが鳴ったその時だ。はたして……。
 
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB編集部)
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