• トップ
  • ニュース一覧
  • 鈴木大輔がスペインで感じた日本人CBの可能性。「コンタクトも技術も通用する。大事なのは自己主張すること」|独占インタビュー中編

鈴木大輔がスペインで感じた日本人CBの可能性。「コンタクトも技術も通用する。大事なのは自己主張すること」|独占インタビュー中編

カテゴリ:海外日本人

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年08月17日

少し間合いを開けている選手に対しては、「あいつは守備ができない」って評価になる。

鈴木は守備時の間合いの違いを強調。「ボールを奪う技術が染み付いているから、Jリーグよりも間合いが1歩近かったりする」という。写真提供:Club Gimnàstic de Tarragona

画像を見る

――自分も含めた日本人CBと海外のCBの差や違いは?
 
 先の話と重なるんですが、向こうの選手はボールの取り方が上手いです。単純なヘディングの強さや足の速さは、ほとんど変わらないし、なんなら日本人のほうが強い人もいるくらい。だけど、身体の使い方や脚の出し方が上手いんですよ。ヘディングの前の準備も上手いから、そんなに大きくなくても負けなかったりする。
 
 その差かなと思いますね。ボールを奪う技術が染み付いている。だから、Jリーグよりも、間合いが1歩近かったりする。スペインでは近い間合いが当たり前になっているから、少し間合いを開けている選手に対しては「あいつは守備ができない」って評価になるんです。
 
 もちろん、攻撃に特化している選手はいますよ。でも、その選手はスペイン人の仲間にも「攻撃は良いけど、守備はできないからな」って言われています。試合や練習でチンチンにやられて目立っているわけではないんですけどね。そういう違いはあるかな。その代わり、攻撃はスーパーですけどね。
 
――その選手は、監督に守備を免除されている雰囲気はあるんですか?
 
 いや、そうでもないですね。実際に、使われ方は安定していない。後半の途中に出てくるとか、攻め込んでいる時に出てくるとかですね。
 
――なるほど、それでは鈴木選手は、その”間合い”は掴めましたか?
 
 まだ改善するところはありますけど、良くなっていると思います。俺は最終ラインの選手だから、中盤の選手よりも少し間合いは開けますけどね。厳しく寄せても簡単にターンしちゃう選手とか、必ず相手にひとりはいますし。
 
――スペイン"2部"とJリーグだったら、CBとしてどちらが厳しい環境だと思います?
 
 厳しいのは絶対にスペインの2部です。たまにJ2みたいなオープンな展開の時もあって、そこで前線にいる相手の選手が強烈なので、CBとしては厳しい。ただ、自分は日本でやっているよりも、そっちのほうがあっているとは思うんです。

――1対1で勝負していく世界?
 
 そう。本当に1対1の世界です。だから、守備だけでなく、攻撃の時の注文も厳しですよ。最終ラインでボールを回していたり、Jリーグの時の癖で近くのボランチとかにパスをつけたりしていると、文句を言われる。前線の選手に「なんで縦に入れないの?」ってキレられます。「最終ラインで回していたら、相手の守備陣形が整って点が取れないじゃん」みたいな。多少マークが付いていても「これは俺が剥がすから」みたいなね。そういう個の能力で勝負するんです。
【関連記事】
スペインで奮闘する鈴木大輔が、高校の先輩・本田圭佑から受けた助言。「ヨーロッパでまず成功しろ」|独占インタビュー前編
鈴木大輔が描くW杯へのプランと勝算。「世界で勝ちたいのであれば、日本はまず守備ありき」|独占インタビュー後編
「来年だと遅い」小林祐希が移籍決断の理由を明かす。名波監督は「戻ってこなくていい」
【セルジオ越後】1位突破の韓国と、TVに無視される“アジア王者”。最後に勝っても慰めにもならないよ
【ポジション別検証】GL敗退を余儀なくされたリオ五輪で日本に突きつけられた課題とは?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ