――とはいえ、１部昇格を逃しながらも、契約延長を勝ち取りました。クラブとは、どんな話し合いがあったんですか？
 
　契約延長に関しては、ナスティックでやっていることが自分にプラスになっていると感じているのが決め手でした。ただ、ステップアップの話があればという気持ちは常にありますし、契約を延長してからでもいろんなチャンスが広がっている世界だとも思っています。
 
――他のクラブからのオファーは？
 
　今からあるかもしれません。ヨーロッパはキャンプ中でも選手が入れ替わる世界だから、なにかしら起こせればいいですね。なにもなければ、新シーズンが始まって良いパフォーマンスを見せてステップアップするのが理想です。
 
――来季についてクラブスタッフや監督と話は？
 
　クラブと代理人に任せていました。ただ、監督・スタッフの人たちには満足しているし、「いつ帰ってくるんだ？」という話はフランクにしていました。俺のほうからも、「自分はここで満足している」と伝えて日本に帰ってきましたし。まあ、ヨーロッパはいきなり監督が変わることもあるから、分かんないですけどね。
 
――改めて、この４か月間で自分が成長したと思える部分は？
 
　試合中により闘志を出すようになったところ。あとは、身体の使い方が少し上手くなったかな。
 
――上手くなったのは、対戦相手による影響ですか？　例えば、身体が強いとか。
 
　単純に当たりが強いのもそうですが、みんな身体の使い方が上手いんですよ。「そこでターンするか？」みたいなところでターンしたり、ドリブルも独特の間合いを持っている選手がいたりとか、予測しづらい動きを結構してくる。
 
　それに競り合う前に身体を当ててきたりとか、コンタクトの技術が高くて、そういう選手と練習からやるようになって、いろいろと学べた。間合いの作り方が上手いし、ボールが来る前に当たりの準備をしているからカットできるんだというのは勉強になりましたね。