――そうした岡野社長のサッカーへのあくなき情熱はどこから湧いているのでしょうか。
 
「私自身、サッカーを通してさまざまなことを経験させていただいた人間です。実際、高校と大学でサッカーをしていました。サッカーの華麗なプレーに息をのみ、美しいゴールに目を焼きつけ、その勝利に胸を熱くしてきた人間ですから、今度はサッカーを通して夢見る人たちのサポートをしていきたいのです。
 
　サッカーを夢見る人はもちろん、サッカー選手を夢見る子どもたち、そして、その子どもたちに夢見る家族まで、サッカーを愛するすべての人たちの夢を応援していきたい。その想いは、サッカーどころ静岡にはじまり、そして全国へと広がっているスルガ銀行の夢でもあるのです」
 
――まさにスルガ銀行のコンセプトになりますね。
 
「当社は『I DREAM』（サッカーの夢応援）をコンセプトに、天皇杯をはじめ、ユース、ジュニアユース、キッズとすべてのカテゴリーのサッカー大会に協賛させていただいております。
 
　このような活動を通じて、地域のスポーツ振興およびサッカーに関わる人々の”夢をかたちにする”お手伝いをさせていただいております。プレゼンティングスポンサーとして協賛しているスルガ銀行チャンピオンシップも、我々のミッションのひとつだと考えています」
 
――個人的な夢はなんでしょうか。
 
「たくさんありすぎて、一つ一つ挙げていったら数え切れませんが、日本でもう一度ワールドカップを開催できれば、そんなすばらしいことはないでしょうし、いつかワールドカップで優勝する姿を見てみたいというのもあります。それは究極の夢になるんでしょうけど。
 
　国際経験豊富な日本人監督が、日本代表を指揮している姿を見てみたいですね。藤田俊哉さん、宮本恒靖さんなど、さまざまな国際経験を重ねてきた素晴らしい人材がたくさん育ってきています。日本人監督率いるたくましい日本代表が、ワールドカップの舞台で世界を相手に渡り合う。そんな日が来るのを楽しみにしています」