ポイント3)終盤の逃げ切りに5バックも示唆。勝ち越し狙いなら切り札投入に注目!
3つめのポイントは試合の終わらせ方、つまりクロージングだ。日本はグループCを1位通過したことで、バンクーバーとエドモントンの2都市だけで決勝まで戦う権利を得た。仮に2位通過なら、4都市で転戦しなければならなかったため、今回の1位通過は後々の疲労を軽減させる上で大きなアドバンテージだ。これを最大限に活かすためにも、日本はできるだけ90分で試合を終えたい。
だが欧州の出場国にとって、今回のワールドカップは来年のリオ五輪の予選を兼ねた大会だ。ドイツ、フランスら実力国が『反対のヤマ』にいったことは、オランダにとって五輪出場ラインの欧州上位3位位内に入る可能性を高くし、モチベーションも一層高くなったと言える。
そうした相手に対して90分で試合を終わらせるなら、先制逃げ切りの流れが理想的だが、佐々木監督は逃げ切るための策として5バックの採用も示唆。前線に大柄な選手を配置して押し込んでくるであろう終盤、5-4-1にして人数をかけて守り切ることができるか。
仮に終盤リードを奪えていない状況ならば、FW岩渕真奈の投入も注目だ。エクアドル戦では80分から途中出場して前線を活性させた彼女の存在は、日本の光明とも言える。
強豪のブラジルが早々に敗退したことを教訓に、日本は自らのサッカーを落ち着いて貫きたい。
文:馬見新拓郎(フリーライター)
だが欧州の出場国にとって、今回のワールドカップは来年のリオ五輪の予選を兼ねた大会だ。ドイツ、フランスら実力国が『反対のヤマ』にいったことは、オランダにとって五輪出場ラインの欧州上位3位位内に入る可能性を高くし、モチベーションも一層高くなったと言える。
そうした相手に対して90分で試合を終わらせるなら、先制逃げ切りの流れが理想的だが、佐々木監督は逃げ切るための策として5バックの採用も示唆。前線に大柄な選手を配置して押し込んでくるであろう終盤、5-4-1にして人数をかけて守り切ることができるか。
仮に終盤リードを奪えていない状況ならば、FW岩渕真奈の投入も注目だ。エクアドル戦では80分から途中出場して前線を活性させた彼女の存在は、日本の光明とも言える。
強豪のブラジルが早々に敗退したことを教訓に、日本は自らのサッカーを落ち着いて貫きたい。
文:馬見新拓郎(フリーライター)