ピチーチにバロンドール…ロナウドは個人賞ではメッシを凌駕したが。
豊福:最前線のトリデンテは、メッシ、ロナウド、ネイマールを選んでいますね。
ロホ:メッシとクリスチアーノ(ロナウド)に関しては、議論の余地すらないだろう。
右サイドにポジションを移したメッシは、これまでと変わらずゴールを量産しながら、パサーとしてもさらに進化した。スアレスとネイマールがこれだけゴールを決めることができたのは(それぞれ16ゴールと22ゴール)、メッシのおかげでもある。
豊福:ロナウドの数字は、ちょっと信じられないくらいですね。リーガ35試合出場で48ゴール。
ロホ:メッシを5点も上回り、ピチーチ(得点王)に輝いた。クリスチアーノはバロンドールも穫っているし、個人賞ではメッシを凌駕したシーズンだったんだけどね。
豊福:ロナウドは得点のバランスもいい。両足で25点、頭で11点、PKとFKで12点。まさにどんな形でも点が取れる。
ロホ:もうひとりはネイマールだ。彼のドリブルがあるから、バルサは崩しのパターンがメッシだけではなくなった。それに、意外と押し込むだけのゴールも多いんだ。足下にもらってドリブル、だけじゃなく、オフ・ザ・ボールでもしっかりと走っていたという証拠だ。
豊福:22ゴールのネイマールは、ロナウドとメッシに次ぐリーガの3位(グリエーズマンとタイ)。「エンターテイナー」のイメージが強いですが、決めるべきところで決めているんですよね。
ロホ:ベスト11には入れられなかったが、スアレスはネイマールと同等の評価を与えていいだろう。
豊福:選びたい選手は限りないですね。前線では、アトレティコのグリエーズマン、セビージャのバッカが入ってもおかしくない。エルチェを残留に導いたジョナタスとエスパニョールのセルヒオ・ガルシアも。
中盤では、セビージャのアレイクス・ビダル、バレンシアのパレホにアンドレ・ゴメス……。
ちなみにロホの『マルカ』が選ぶベスト11はこんな感じでした。ここにはダニ・アウベスも入っていますし、いろんな見方、意見があるということですね。
『マルカ』選出のベスト11
GK:ブラーボ
DF:D・アウベス、オタメンディ、ピケ、ガヤ
MF:A・ゴメス、クリホビアク、ハメス
FW:グリエーズマン、メッシ、C・ロナウド
構成・文:豊福晋
協力:ルイス・フェルナンド・ロホ(マルカ紙) Luis Fernando ROJO(MARCA)
【著者プロフィール】
豊福晋
1979年、福岡県生まれ。2001年のミラノ留学を経て、フリーで取材・執筆活動を開始。イタリア、スコットランドと拠点を移し、09年夏からはスペインのバルセロナに在住。リーガ・エスパニョーラを中心に、4か国語を操る語学力を活かして欧州フットボールシーンを幅広く、ディープに掘り下げている。独自の視点から紡ぐ、軽妙でいて深みのある筆致に定評がある。
Luis Fernando ROJO
ルイス・フェルナンド・ロホ
スペイン最大の発行部数を誇るスポーツ紙『マルカ』でバルセロナ番を20年以上務め、現在は同紙のバルセロナ支局長。ヨハン・クライフら往年の選手とも親交が深く、ジョゼ・モウリーニョとはロブソンの通訳時代から親密な関係を築く。
ロホ:メッシとクリスチアーノ(ロナウド)に関しては、議論の余地すらないだろう。
右サイドにポジションを移したメッシは、これまでと変わらずゴールを量産しながら、パサーとしてもさらに進化した。スアレスとネイマールがこれだけゴールを決めることができたのは(それぞれ16ゴールと22ゴール)、メッシのおかげでもある。
豊福:ロナウドの数字は、ちょっと信じられないくらいですね。リーガ35試合出場で48ゴール。
ロホ:メッシを5点も上回り、ピチーチ(得点王)に輝いた。クリスチアーノはバロンドールも穫っているし、個人賞ではメッシを凌駕したシーズンだったんだけどね。
豊福:ロナウドは得点のバランスもいい。両足で25点、頭で11点、PKとFKで12点。まさにどんな形でも点が取れる。
ロホ:もうひとりはネイマールだ。彼のドリブルがあるから、バルサは崩しのパターンがメッシだけではなくなった。それに、意外と押し込むだけのゴールも多いんだ。足下にもらってドリブル、だけじゃなく、オフ・ザ・ボールでもしっかりと走っていたという証拠だ。
豊福:22ゴールのネイマールは、ロナウドとメッシに次ぐリーガの3位(グリエーズマンとタイ)。「エンターテイナー」のイメージが強いですが、決めるべきところで決めているんですよね。
ロホ:ベスト11には入れられなかったが、スアレスはネイマールと同等の評価を与えていいだろう。
豊福:選びたい選手は限りないですね。前線では、アトレティコのグリエーズマン、セビージャのバッカが入ってもおかしくない。エルチェを残留に導いたジョナタスとエスパニョールのセルヒオ・ガルシアも。
中盤では、セビージャのアレイクス・ビダル、バレンシアのパレホにアンドレ・ゴメス……。
ちなみにロホの『マルカ』が選ぶベスト11はこんな感じでした。ここにはダニ・アウベスも入っていますし、いろんな見方、意見があるということですね。
『マルカ』選出のベスト11
GK:ブラーボ
DF:D・アウベス、オタメンディ、ピケ、ガヤ
MF:A・ゴメス、クリホビアク、ハメス
FW:グリエーズマン、メッシ、C・ロナウド
構成・文:豊福晋
協力:ルイス・フェルナンド・ロホ(マルカ紙) Luis Fernando ROJO(MARCA)
【著者プロフィール】
豊福晋
1979年、福岡県生まれ。2001年のミラノ留学を経て、フリーで取材・執筆活動を開始。イタリア、スコットランドと拠点を移し、09年夏からはスペインのバルセロナに在住。リーガ・エスパニョーラを中心に、4か国語を操る語学力を活かして欧州フットボールシーンを幅広く、ディープに掘り下げている。独自の視点から紡ぐ、軽妙でいて深みのある筆致に定評がある。
Luis Fernando ROJO
ルイス・フェルナンド・ロホ
スペイン最大の発行部数を誇るスポーツ紙『マルカ』でバルセロナ番を20年以上務め、現在は同紙のバルセロナ支局長。ヨハン・クライフら往年の選手とも親交が深く、ジョゼ・モウリーニョとはロブソンの通訳時代から親密な関係を築く。