【連載】識者同士のリーガ放談「今シーズンのリーガの“顔”は――ベスト11を選ぼう」

カテゴリ:ワールド

豊福晋

2015年05月29日

マドリーはモドリッチがいるといないとでは…。

セビージャの中盤で存在感を放ったイボーラ(左)とクリホビアク(右)。甲乙つけがたい活躍ぶりだった。 (C) Getty Images

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豊福:中盤はラキティッチ、イボーラ、モドリッチの3人ですね。ラキティッチは、新生バルサのスタイルにピタリとはまりましたね。
 
ロホ:いまのバルサを象徴する選手だ。シャビのポジション、右インテリオールで前任者とは違う良さをチームに加えた。90分間走りきることができるし、中盤に留まらず、エリア内へ飛び込んでいける。
 
豊福:下がってくるメッシとポジションが重なるんですが、ラキティッチは気遣いもできます。すっとポジションをずらしたり、スペースのカバーをしたり。
 
ロホ:パーフェクトなミッドフィルダーだよ。攻守において穴がない。
 
豊福:セビージャのイボーラは意外でした。同じセビージャでも、僕はクリホビアクを選びたいですね。たしかに、26試合に出場して7ゴールというイボーラの成績は、このポジションの選手にしては素晴らしいですが。
 
ロホ:イボーラはセビージャの中盤の守備の要だったよ。195センチ・88キロの巨体は、まさに難攻不落の砦。あのプレゼンス(存在感)は驚異的だった。フィジカル勝負ではほぼ無敵だったからね。
 
豊福:エメリ監督はしっかりと守れる選手をあのポジションで上手く使いますよね。クリホビアクも、イボーラも、それからエムビアも良かった。
 
 そう考えると、45失点はいかにも多すぎる。4位バレンシアの32失点、3位アトレティコの29失点と比べても際立ちます。総得点はこの2チームを上回っていただけに、残念でした。
 
ロホ:ヨーロッパリーグを2連覇し、来シーズンはCLにも出る。エメリ監督と主力選手が残留すれば楽しみだ。
 
豊福:モドリッチは、ピッチに立てば必ずと言っていいほど素晴らしい活躍を見せましたが、いかんせん出場試合が少ない。リーガでは半分以下の16試合の出場で、1ゴールでした。
 
ロホ:出場した試合でのインパクトと、マドリーにおける存在の大きさで決めた。マドリーで最も重要な選手がモドリッチだ。
 
豊福:マドリーなら、29試合・13得点のハメスを選びます。1年目でこの成績は称賛に値する。
 
ロホ:それでもモドリッチの存在感には及ばない。モドリッチがいるのといないのとでは、マドリーはまったく別のチームになるから。
 
豊福:モドリッチは中盤から縦パスを入れられる貴重な選手ですからね。
 
 クロースはパス本数と成功率では抜きん出ていますが、リスクのあるパスを避けますし、ボールを持って上がることもない。
 
ロホ:モドリッチは怪我がなければ……というところだね。
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