上位4チームには勝てていない。覇権を争う力はなかったのか。
第1ステージに限れば、その“賭け”に敗れたと言える。残り4試合で、消化試合がひとつ少ない首位・浦和に勝点7差。リーグ3連敗という悪い流れを引きずっており、ここから逆転するのはもはや至難の業だ。
結果論ではあるが、現時点での上位4チームにFC東京はひとつも勝ててない。浦和に惨敗、広島に逆転負け、G大阪と横浜にはいずれも引き分け。結局のところ、覇権を争う力はまだ身に付いていなかったということだろうか。“失点ゼロの美学”を貫く作業は、傍から見ている以上に過酷で、難易度の高いミッションなのかもしれない。
ちなみに、名古屋戦では今季初めて4‐2-3-1で臨んだが、高橋が「このシステムで上手くいったかどうかが問題ではない」と話すように、そこは現時点で大きくクローズアップすべきポイントではないだろう。試合中にもコロコロとシステムを変えるフィッカデンティ監督が今後、その4-2-3-1システムを継続して使う保証などどこにもない。
9節に川崎との多摩川クラシコを制し、続く仙台戦で3-2と競り勝った時に「これはもしや、第1ステージ優勝があるかもしれない」と盛り上がったサポーターもいただろう。ただ、実際は──。守備の崩壊は、結果的にその9節からすでに始まっていた。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
結果論ではあるが、現時点での上位4チームにFC東京はひとつも勝ててない。浦和に惨敗、広島に逆転負け、G大阪と横浜にはいずれも引き分け。結局のところ、覇権を争う力はまだ身に付いていなかったということだろうか。“失点ゼロの美学”を貫く作業は、傍から見ている以上に過酷で、難易度の高いミッションなのかもしれない。
ちなみに、名古屋戦では今季初めて4‐2-3-1で臨んだが、高橋が「このシステムで上手くいったかどうかが問題ではない」と話すように、そこは現時点で大きくクローズアップすべきポイントではないだろう。試合中にもコロコロとシステムを変えるフィッカデンティ監督が今後、その4-2-3-1システムを継続して使う保証などどこにもない。
9節に川崎との多摩川クラシコを制し、続く仙台戦で3-2と競り勝った時に「これはもしや、第1ステージ優勝があるかもしれない」と盛り上がったサポーターもいただろう。ただ、実際は──。守備の崩壊は、結果的にその9節からすでに始まっていた。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)