「”今”⾃分にできることをとことんやろう」
――では、オリンピックは、⼥⼦W杯の時とどう戦い方が変わってくるのかという部分を、具体的に教えてください。
⾃分たちがなるべく、ボールを持つ時間を⻑くしたいです。以前よりも、練習中からパススピードだったり、それぞれの⽴ち位置だったりというのを意識して取り組んでいると感じています。
守備の部分では、チームとしてどう守るのかという⽅針がより具体的に固まったので、それを実戦でどれだけ徹底できるかだと思います。
――3⽉末には、⿅児島で⻑期間の合宿も行なわれましたね。
⻑期間、守備の課題に取り組むことができました。男⼦⼤学⽣のチームと対戦することで、五輪の対戦国を想定した際の課題が⾒つかり、対策を⽴てることが出来た。その積み重ねに⼿応えはあります。
――鮫島選⼿は、2011年のドイツ⼥⼦W杯で優勝を経験。優勝メンバーとして、当時のチームにあって今のチームにないもの、逆に今のチームにあって当時のチームにないものがあれば、教えてください。
難しい質問ですね。私⾃⾝は、⽐べる必要がないと思っていますし、対戦相⼿も変わっているので……。
ただ、⼥⼦W杯の決勝戦や、ロンドン五輪では、守備の時間が本当に⻑かった。相⼿の
シュートがバーやポストに当たる場⾯も多かったし、結果的に「終わってみたら勝っていた」という、運もあった。みなさんからも「運が良かったね」と⾔われることが多かったんです。
――勝ち進めたのは、運に助けられた?
でも、その運というのは、引き寄せていた部分があると思うんです。ゴール前で皆が⾝体を張って、ひとりが捨て⾝のスライディングでいって、それをかわされたら、すぐ次の選⼿がカバーリングに⼊る。その姿勢が、本当に数センチ、数ミリでも、相⼿のシュートがちょっとずれるようなことに繋がっていたんじゃないかなと。
そういう運を引き寄せるために、身体を張る、戦うという部分では、優勝した時のメンバーは凄いものがありましたね。
――では、今のなでしこの強みは?
とにかく技術の⾼さがあります!!
加えて、戦術理解度も⾼いです。だからこそ、チームとしてもっといろんな部分を⾼めていければ、必ず結果が出せるメンバーだと信じています。
――ここ数年間の鮫島選⼿は、チームをけん引する使命感が、⼀段と強くなってきているように感じます。
年齢的にも、ただ後ろをついていくだけではいけない⽴場なので、若い頃に⽐べて考えるようになりました。もうとにかく、「なでしこが勝てるのならば、何でもやる!」という気持ちなんです。
これから、メンバー選考やチームを固めるという段階に⼊ってくると思います。⾃分がどんな⽴場になろうとも、チームが良い結果を出すために、”今”⾃分にできることをとことんやろうという気持ちで臨んでいます。
(後編に続く)
⾃分たちがなるべく、ボールを持つ時間を⻑くしたいです。以前よりも、練習中からパススピードだったり、それぞれの⽴ち位置だったりというのを意識して取り組んでいると感じています。
守備の部分では、チームとしてどう守るのかという⽅針がより具体的に固まったので、それを実戦でどれだけ徹底できるかだと思います。
――3⽉末には、⿅児島で⻑期間の合宿も行なわれましたね。
⻑期間、守備の課題に取り組むことができました。男⼦⼤学⽣のチームと対戦することで、五輪の対戦国を想定した際の課題が⾒つかり、対策を⽴てることが出来た。その積み重ねに⼿応えはあります。
――鮫島選⼿は、2011年のドイツ⼥⼦W杯で優勝を経験。優勝メンバーとして、当時のチームにあって今のチームにないもの、逆に今のチームにあって当時のチームにないものがあれば、教えてください。
難しい質問ですね。私⾃⾝は、⽐べる必要がないと思っていますし、対戦相⼿も変わっているので……。
ただ、⼥⼦W杯の決勝戦や、ロンドン五輪では、守備の時間が本当に⻑かった。相⼿の
シュートがバーやポストに当たる場⾯も多かったし、結果的に「終わってみたら勝っていた」という、運もあった。みなさんからも「運が良かったね」と⾔われることが多かったんです。
――勝ち進めたのは、運に助けられた?
でも、その運というのは、引き寄せていた部分があると思うんです。ゴール前で皆が⾝体を張って、ひとりが捨て⾝のスライディングでいって、それをかわされたら、すぐ次の選⼿がカバーリングに⼊る。その姿勢が、本当に数センチ、数ミリでも、相⼿のシュートがちょっとずれるようなことに繋がっていたんじゃないかなと。
そういう運を引き寄せるために、身体を張る、戦うという部分では、優勝した時のメンバーは凄いものがありましたね。
――では、今のなでしこの強みは?
とにかく技術の⾼さがあります!!
加えて、戦術理解度も⾼いです。だからこそ、チームとしてもっといろんな部分を⾼めていければ、必ず結果が出せるメンバーだと信じています。
――ここ数年間の鮫島選⼿は、チームをけん引する使命感が、⼀段と強くなってきているように感じます。
年齢的にも、ただ後ろをついていくだけではいけない⽴場なので、若い頃に⽐べて考えるようになりました。もうとにかく、「なでしこが勝てるのならば、何でもやる!」という気持ちなんです。
これから、メンバー選考やチームを固めるという段階に⼊ってくると思います。⾃分がどんな⽴場になろうとも、チームが良い結果を出すために、”今”⾃分にできることをとことんやろうという気持ちで臨んでいます。
(後編に続く)