「どれだけチームとして組織⼒を⾼めていけるのか」が課題
――フィジカル、というと?
単純に、「よーい、ドン!」で⾛ったら、すごく差がついてしまうほど速いです。
⾃分もスピードに対抗するためのトレーニングをしているけれど、それでは⾜りない。だからこそ、個々の努⼒に加えて、「どれだけチームとして組織⼒を⾼めていけるのか」という部分を、チーム全体として取り組んでいます。
――そういえば、⼥⼦W 杯のオランダ戦では、マッチアップした俊⾜ウイングのファン・デ・サンデンを、⻑⾕川唯選⼿との連携で抑え込み、途中交代に追い込んでいましたね。
個⼈的にはデ・サンデン選⼿が、今、世界でいちばん速いと思っています。あの時は、(⻑⾕川)唯もうまくスペースを消してくれていましたが、実は、あの選⼿とマッチアップして、前半の途中で⾁離れを起こしていたくらい(苦笑)。しかも、後半に交代して⼊ってきた選⼿(リネト・ベーレンスタイン)も同じぐらい速かったです。
結局、そこを起点に失点のきっかけ(中央に流れたベーレンスタインのシュートがDF熊⾕紗希に当たりPK に)が出来てしまった。失点をしない対応というのは、90 分を通じて
集中しなければならないので、難しい部分だなと改めて感じました。
――ちなみに先⽇、東京五輪の組み合わせ抽選会が終わりました。グループステージでは、カナダ、イギリス、チリと対戦することになりました。現時点でのイメージを聞かせてください 。
正直に⾔って「すごく厳しいグループに⼊ったな」という印象です。
もちろん、どの他のグループも同じぐらいに厳しい。五輪はW杯に⽐べて、参加チームが12チームと少ないので、最初から決勝トーナメントを戦うようなイメージです。GS初戦からタフなゲームが続く、総⼒戦になるでしょうから。
――カナダとは、2014 年のアウェー2 連戦がありました。鮫島選⼿は、先発出場の1試合⽬は無失点に貢献。途中交代の2戦⽬も、アディショナルタイムに決勝ゴールを挙げました。また、イギリスとして出場するイングランド、スコットランドとは2年前の⼥⼦W 杯で対戦していますね。
実感として言うと、元々強豪国であったにもかかわらず、ここ数年でさらに⼒をつけた印象を受けるのがカナダとイギリスです。
カナダは、W杯後も対戦しているんですよね。私は出場していないんですけれども、2年前の親善試合(IAIスタジアム⽇本平で〇4−0)と、2018 年にもアルガルベカップ(●0−2)で対戦しました。もともと技術が⾼く、戦術組織⼒があるチームに、⾝体能⼒の優れた選⼿が加わった。⼀筋縄ではいかない、本当の意味でタフなゲームになると思います。
――イングランドとは、なでしこジャパンはよく対戦しますね。
昔から、よく当たりますよね(笑)。2015 年(W 杯準決勝〇2−1)は、勝ちましたけれども、苦戦する相⼿という印象です。⽇本代表が最も嫌がるシンプルで縦に速い、戦い⽅をしてくる。最近は細かいパスの質も⾮常に⾼く、すごくハイレベルで強いです。しかも(英国4協会合同チームの)イギリスは、イングランドとはまた別のチームになるので、そのあたりの分析が、さらに難しいのかなと。
――地元の⽇本で開催されるという部分は、躍進のカギとして期待できるのではないかなと思いますが…。
ただ、私たちにとっても、⽇本の夏は厳しい条件です。普段、どれだけ試合を重ねていても、夏場の試合は⿃肌が⽴ってくるほど。ご存知のように「外にはなるべく出ないで」という暑さなので…慣れているから有利とはいえない部分もあります。
だからといって、それを理由にサッカーの質が下がるということには、絶対にしたくないので、暑さもふまえてどう戦わなければいけないのかを考えたいです。
単純に、「よーい、ドン!」で⾛ったら、すごく差がついてしまうほど速いです。
⾃分もスピードに対抗するためのトレーニングをしているけれど、それでは⾜りない。だからこそ、個々の努⼒に加えて、「どれだけチームとして組織⼒を⾼めていけるのか」という部分を、チーム全体として取り組んでいます。
――そういえば、⼥⼦W 杯のオランダ戦では、マッチアップした俊⾜ウイングのファン・デ・サンデンを、⻑⾕川唯選⼿との連携で抑え込み、途中交代に追い込んでいましたね。
個⼈的にはデ・サンデン選⼿が、今、世界でいちばん速いと思っています。あの時は、(⻑⾕川)唯もうまくスペースを消してくれていましたが、実は、あの選⼿とマッチアップして、前半の途中で⾁離れを起こしていたくらい(苦笑)。しかも、後半に交代して⼊ってきた選⼿(リネト・ベーレンスタイン)も同じぐらい速かったです。
結局、そこを起点に失点のきっかけ(中央に流れたベーレンスタインのシュートがDF熊⾕紗希に当たりPK に)が出来てしまった。失点をしない対応というのは、90 分を通じて
集中しなければならないので、難しい部分だなと改めて感じました。
――ちなみに先⽇、東京五輪の組み合わせ抽選会が終わりました。グループステージでは、カナダ、イギリス、チリと対戦することになりました。現時点でのイメージを聞かせてください 。
正直に⾔って「すごく厳しいグループに⼊ったな」という印象です。
もちろん、どの他のグループも同じぐらいに厳しい。五輪はW杯に⽐べて、参加チームが12チームと少ないので、最初から決勝トーナメントを戦うようなイメージです。GS初戦からタフなゲームが続く、総⼒戦になるでしょうから。
――カナダとは、2014 年のアウェー2 連戦がありました。鮫島選⼿は、先発出場の1試合⽬は無失点に貢献。途中交代の2戦⽬も、アディショナルタイムに決勝ゴールを挙げました。また、イギリスとして出場するイングランド、スコットランドとは2年前の⼥⼦W 杯で対戦していますね。
実感として言うと、元々強豪国であったにもかかわらず、ここ数年でさらに⼒をつけた印象を受けるのがカナダとイギリスです。
カナダは、W杯後も対戦しているんですよね。私は出場していないんですけれども、2年前の親善試合(IAIスタジアム⽇本平で〇4−0)と、2018 年にもアルガルベカップ(●0−2)で対戦しました。もともと技術が⾼く、戦術組織⼒があるチームに、⾝体能⼒の優れた選⼿が加わった。⼀筋縄ではいかない、本当の意味でタフなゲームになると思います。
――イングランドとは、なでしこジャパンはよく対戦しますね。
昔から、よく当たりますよね(笑)。2015 年(W 杯準決勝〇2−1)は、勝ちましたけれども、苦戦する相⼿という印象です。⽇本代表が最も嫌がるシンプルで縦に速い、戦い⽅をしてくる。最近は細かいパスの質も⾮常に⾼く、すごくハイレベルで強いです。しかも(英国4協会合同チームの)イギリスは、イングランドとはまた別のチームになるので、そのあたりの分析が、さらに難しいのかなと。
――地元の⽇本で開催されるという部分は、躍進のカギとして期待できるのではないかなと思いますが…。
ただ、私たちにとっても、⽇本の夏は厳しい条件です。普段、どれだけ試合を重ねていても、夏場の試合は⿃肌が⽴ってくるほど。ご存知のように「外にはなるべく出ないで」という暑さなので…慣れているから有利とはいえない部分もあります。
だからといって、それを理由にサッカーの質が下がるということには、絶対にしたくないので、暑さもふまえてどう戦わなければいけないのかを考えたいです。