FC今治の昇格へのカギは「プレッシャーを楽しめるか」
【テーマ③:2021年シーズンのJ3はどうなる?】
チーム数はガンバとセレッソのU-23チームが参戦しなくなるので、15チームになります。それに伴い試合数は28試合に減少します。昇格を目ざすチームは半分くらいになるでしょうか。
今年のように新型コロナウイルスの影響により、半年で戦うシーズンにならないかぎり、個人的には試合間隔が開く間延びしたシーズンになると思われます。今季の内容と来季のリーグ状況から総合的に判断すれば、やはり堅守速攻が変わらず、上位を狙うポイントになるでしょう。なぜなら来季も得点力のある外国籍選手が、あまりいないリーグになりそうだからです。
また短期的にパフォーマンスが高いだけのチームでは、息切れしてしまい、勝点を稼げていけません。年間を通じて安定したパフォーマンスを出せたチームが、来季は昇格に近づける。つまり今季に2位争いを繰り広げたチームよりももっと多くの候補が出てくるはずです。
今季は1週間で3試合をこなすときが何度かありました。この連戦を3連勝すれば上位に上がれましたが、来季はほぼ3週間で3試合のペースなので、常に良い状態を維持して勝ち続けなければいけません。試合間隔が十分用意されるなか、勢いだけでは難しくなります。
僕たちFC今治は、今季初めてJリーグを戦いました。初めてにしては健闘したと言われましたが、来季は昇格のプレッシャーをより受け止めながら戦うことになるはずです。そのプレッシャーを楽しめるのか、重荷として捉えず横にスッと置いて戦えるのか。このあたりが、僕たちの場合の昇格の鍵になってくるでしょう。
チーム数はガンバとセレッソのU-23チームが参戦しなくなるので、15チームになります。それに伴い試合数は28試合に減少します。昇格を目ざすチームは半分くらいになるでしょうか。
今年のように新型コロナウイルスの影響により、半年で戦うシーズンにならないかぎり、個人的には試合間隔が開く間延びしたシーズンになると思われます。今季の内容と来季のリーグ状況から総合的に判断すれば、やはり堅守速攻が変わらず、上位を狙うポイントになるでしょう。なぜなら来季も得点力のある外国籍選手が、あまりいないリーグになりそうだからです。
また短期的にパフォーマンスが高いだけのチームでは、息切れしてしまい、勝点を稼げていけません。年間を通じて安定したパフォーマンスを出せたチームが、来季は昇格に近づける。つまり今季に2位争いを繰り広げたチームよりももっと多くの候補が出てくるはずです。
今季は1週間で3試合をこなすときが何度かありました。この連戦を3連勝すれば上位に上がれましたが、来季はほぼ3週間で3試合のペースなので、常に良い状態を維持して勝ち続けなければいけません。試合間隔が十分用意されるなか、勢いだけでは難しくなります。
僕たちFC今治は、今季初めてJリーグを戦いました。初めてにしては健闘したと言われましたが、来季は昇格のプレッシャーをより受け止めながら戦うことになるはずです。そのプレッシャーを楽しめるのか、重荷として捉えず横にスッと置いて戦えるのか。このあたりが、僕たちの場合の昇格の鍵になってくるでしょう。
最後に──。
現役を引退する選手が、今季は例年より多くいるように感じています。特に実績十分の有名な選手、自分が日本代表でともにトレーニングやゲームをこなした仲間たちが引退しました。
自分自身も引退してもおかしくない年齢になっていますが、大好きなサッカーをプロとしてさせてもらえるかぎり、全力で楽しんで、昇格争いのプレッシャーも感じられる来季にしたいです。
<了>
橋本英郎
PROFILE
はしもと・ひでお/1979年5月21日生まれ、大阪府大阪市出身。ガンバ大阪の下部組織で才能を育まれ、1998年にトップ昇格。練習生からプロ契約を勝ち取り、やがて不動のボランチとして君臨、J1初制覇やアジア制覇など西野朗体制下の黄金期を支えた。府内屈指の進学校・天王寺高校から大阪市立大学に一般入試で合格し、卒業した秀才。G大阪を2011年に退団したのちは、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、AC長野パルセイロ、東京ヴェルディでプレー。昨季からJFLのFC今治に籍を置き、見事チームをJ3昇格に導く立役者のひとりとなった。日本代表はイビチャ・オシム政権下で重宝され、国際Aマッチ・15試合に出場。現在はJリーガーとして奮闘する傍ら、サッカースクールの主宰やヨガチャリティー開催など幅広く活動中だ。Jリーグ通算/463試合・21得点(うちJ1は339試合・19得点/2020年12月30日現在)。173センチ・68キロ。血液型O型。