【新連載】識者同士のプレミア放談「注目のケインもパッとしなかった」

カテゴリ:ワールド

田邊雅之

2015年04月03日

スターリングと交換するならウォルコットかな。

リバプールはやはりスアレスの抜けた穴が埋まっていない。このバロテッリもSNSで物議を醸してばかりだ。 (C) Getty Images

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田邊:すぐにリーグ戦が再開しますからね。個々のクラブの現状は次回以降、また追々触れていくとして、今週末、注目しているカードは?
 
山中:リバプール対アーセナル戦ですかね。ビッグカードだというだけじゃなくて、いろんな噂が流れているじゃないですか。スターリングが契約更改を渋っていて、アーセナルに行きたがっているとか。
 
田邊:本当にそんな展開になるかどうかはともかく、ロジャースもただで主力を引き抜かれるわけにはいかないわけで。たとえばアーセナル側から代わりに選手をもらうとなったら、誰がいいと思います?
 
山中:僕ならウォルコットかな。彼なんかも伸び悩んでいるイングランドの若手の典型だし、昔からヴェンゲルさんは、ウォルコットをFWで使うと時々匂わせてきたのに、結局、まともにFWで使ったことがない。ウォルコット自身にしてみたら、スターリッジあたりと組んで、早い展開からゴールを決めるだけの役割を任せてもらったら、結構、力を発揮できると思うんですよね。
 
田邊:2010年のCLで、シャフタール相手にゴールを決めた時のようなイメージ。これも次回以降、詳しく話せればと思いますけど、たしかに今年のロジャースとリバプールは、スアレスが抜けた穴を埋められずにいる。
 
山中:埋まるとは誰も思っていなかったにしても、バロテッリは14試合で1ゴールですから。
 
田邊:イタリア代表の招集メンバーから外れたのがショックだからといって、白い仮面をつけた写真をインスタグラムに投稿している場合じゃないですよね。
 
構成・文:田邊雅之
協力:山中忍
 
【識者プロフィール】
田邊雅之
1965年、新潟県生まれ。『Number』をはじめとして、学生時代から携わっていた様々な雑誌や書籍の分野でフリーランスとして活動を始める。2000年からNumber編集部に所属。プレミアリーグ担当として数々の記事を手がけた後、南アフリカW杯を最後に再びフリーランスとして独立。主な著書に『ファーガソンの薫陶』(幻冬舎)、翻訳書に『知られざるペップ・グアルディオラ』(朝日新聞出版)」等がある。最新の翻訳書は『ルイ・ファンハール 鋼鉄のチューリップ』(カンゼン)。
 
山中忍
1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、チェルシーのサポーター。
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