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【岩政大樹】冨安の充実ぶりで生まれた守備の相乗効果は理想的!一方の“左肩下がり”の攻撃陣は久保が孤立し…

カテゴリ:日本代表

岩政大樹

2020年10月14日

“絵”や“匂い”の見せ方こそ現場の腕の見せどころ

  あとは、今回も不安視されてしまった選手層の薄いポジションの新戦力の発掘と、やはり“攻撃の絵”の確立でしょうか。

 この日、ある程度機能したビルドアップも相手との噛み合わせだけでなく、そのままで押し切れるような“絵”も作っていきたいところです。特にこの日も露呈してしまった「点の取り方」の“絵”が揃っていない、あるいは描けていないことから、そこから の逆算で攻撃が始まっているわけではなく、なかなか得点の“匂い”を感じることができませんでした。

  “絵”や“匂い”と敢えて抽象的な言葉を選んでみましたが、その“絵”や“匂い”の見せ方こそ現場の腕の見せどころです。

 11月はまた違うメンバー構成になるのかもしれませんが、チームとしても個人としても、その“絵”や“匂い”をどのように作っていくのか。注目して見ていきたいと思います。
 
 最後に、ゴールシーンにも触れておきたいと思います。FKからの決勝ゴールでした。勝負を分けたのは“隙”を嗅ぎつけた日本人選手たちの機転です。

  このシーン、FK再開の笛が鳴ってからすぐに柴崎選手はボールに向かい、ゴール前に蹴り入れました。それに対して、中の選手たちも遅れずに動きを分散させて入り込みました。遅れたのはコートジボワールの選手たちです。FKとは得てして、守備陣の準備が瞬間、遅れます。 日本の選手たちは、その一瞬の“隙”を見逃しませんでした。正確にボールを送り届けた柴崎選手と、マークを外し、しっかりとボールを捉えた植田選手の質も当然ながら素晴らしかったわけですが、1秒もないその一瞬を逃していたら、あそこでフリーになることはできませんでした。

 勝負を分ける“ディテール”とは様々にありますが、その一旦が垣間見える素晴らしいゴールでしたね。

【動画】植田直通ヘッド弾炸裂!コートジボワール戦のハイライト

【著者プロフィール】
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。鹿島で不動のCBとし2007年から前人未踏のJ1リーグ3連覇を達成。2010年の南アフリカW杯メンバーにも選出された。現在は解説者などで活躍中。
 
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