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低迷する磐田の再建を担ったのは、黄金期を築いた指揮官。鈴木政一監督が着手した改善策のポイントとは?

カテゴリ:Jリーグ

高橋のぶこ

2020年10月03日

黄金期を築いたレジェンド監督の手腕に期待

レンタルでの加入が決定的なG大阪の遠藤。日本屈指のプレーメーカーは再建を期すチームを立て直し、自身も輝けるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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「コーチングスタッフも選手も含めて、チームで改善点を共有して臨んだ」と言う初日の練習では、「今季これまでやっていない練習があり、また過密日程なので、選手には『フィジカルは8割でいい、その代わりに頭を使って考えること、集中力を切らさずトレーニングの目的意識を持ってやってほしい』と言ったが、選手はそうしながらもハードにプレーをしてくれたので少し驚いた。アグレッシブに活き活きとやってくれて、今後へのモチベーション、意欲も感じられた」と鈴木監督は手応えを得たようだ。

 J1昇格が厳しい状況のなかでチーム預かった新指揮官が見据える目標は、「改善と勝利」。「選手スタッフに同じ方向を向かせ、ひとつになってチームを機能させるのも監督の仕事。そうして1試合1試合、勝利を追求しながら進んでいきたい」と語る鈴木監督の初陣は、4日のエコパでの京都戦。

「すぐにすべてを改善することはできないし、練習時間が少ないなかで、なおさら難しさはあるが、ピッチでどう選手を組み合わせるかによって改善できる部分もある。どういう変化を起こせるか、監督として楽しみにしているところ」

 選手起用とともに、G大阪からのレンタル移籍による加入が決定的となっている日本屈指の司令塔・遠藤保仁を、かつて名波らのタレントを活かし、輝かせた鈴木監督がどう使うか、どうチームの成長に活かすのかも注目される。
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 黄金時代、選手たちに「マサくん」と呼ばれ、信頼され、親しまれた人間味あふれる鈴木監督は、Jリーグ初の両ステージ完全優勝を置き土産に、02年いっぱいで退任。04年に期間限定のピンチヒッターとして不調のチームを短期間預かった後、大学やU-20日本代表、新潟で監督を務め、今回16年ぶりに磐田を預かることになった。
 
 リモート会見で3度目の監督就任の気持ちを聞かれ、「不安もあった。女房には『お父さん、大丈夫なの?』と言われましたよ」と記者を和ませた監督は、最後にこう語った。

「強化本部長としてフベロさんのサッカーを見させてもらい、色々な刺激を受けたし、色々な判断材料をもらっている部分がある。本当に厳しい状況というのは承知の上です。何より、ジュビロが苦しい時に頑張らなければいけないな、という思いが強かった」

 戦績が低迷し、ここ数試合は選手の覇気が今ひとつ伝わってこない戦いぶりが続く磐田を、黄金時代を築いたレジェンド監督がどう立て直すか。その手腕に期待がかかる。

取材・文●高橋のぶこ
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