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【ブンデス20-21開幕ガイド】新シーズンのみどころをチェック!ブンデスリーガ全18チームの注目ポイント第5回

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遠藤孝輔

2020年09月15日

選手たちのクラブに対する帰属意識の低さがネックか

昨シーズンは14ゴールを奪うなど貴重な働きをしたクアイソン。このスウェーデン代表FWは誰の目にも明らかな“非売品”だ。(C) Getty Images

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■マインツ19-20シーズン:13位)
監督:アシム・バイアーロルツァー
 
 リーグワースト2位タイの敗戦数(19)を記録した2019-20シーズンは、「チームとしての一体感に欠けた」(主将のMFダニー・ラッツァ)。その要因のひとつと考えられているのは、選手たちのクラブに対する帰属意識の低さ。マインツを“通過点”と捉えている者が多く、ルーベン・シュレーダーSDは一例としてドイツ語話者の少なさを問題視する。
 
 昨シーズン途中に就任したアヒム・バイアーロルツァー監督には、グループの結束を強めるマネジメントが求められる。チームに尽くそうとする選手が増えれば、同指揮官が求めるピッチ上での運動量アップにも間接的につながってくるだろう。タレント力に限界がある以上、チームワークや個々のハードワークなくして躍進は望みにくい。
 
 主軸を手元にとどめられるかどうか、また流出時に適切な代役を確保できるかもシーズン展望を左右する。その去就がとくに注目されるのは、CFジャン=フィリップ・マテタとCBムサ・ニアカテ。英国『ガーディアン』によれば、クリスタル・パレスが前者の獲得に1550万ユーロのオファーを出すも、マインツが首を縦に振らなかったという。
 
 もっとも、シュレーダーSDは適応額のオファーは検討する意向を表明済み。国産の有望株であるルカ・キリアン(←パーダーボルン)、左利きのベルギー人DFディミトリ・ラバレー(←スタンダール・リエージュ)と2枚のCBを確保している事情もあり、ニアカテに関してはフロントがむしろ換金の放出を望んでいてもおかしくない。
 
 対照的に、誰の目にも明らかな“非売品”はロビン・クアイソン。二度のドライアーパック(1試合3発)を含む計13ゴールを挙げ、昨シーズンの降格回避に大きく貢献した。このスウェーデン代表アタッカーがふたたび躍動し、マテタが14ゴールを奪った一昨シーズンの輝きを取り戻すようなら、例年通りの目標である残留は容易に達成できるだろう。
 
【ブンデス20-21開幕ガイド 最終回】は9月17日(木)配信予定です。

文●遠藤孝輔

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