攻撃面では高卒ルーキーへの期待も!共通理解が進む京都、上位争いに踏みとどまれるか?

カテゴリ:Jリーグ

雨堤俊祐

2020年09月09日

帝京長岡から加入した谷内田が大宮戦でチャンスを量産

大宮戦でプロ初先発を飾った高卒ルーキーの谷内田。實好監督からの評価も高い。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 攻撃では2人の選手の存在に注目したい。ひとりは黒木恭平。左足のキックを生かしたビルドアップに優れた左SBだ。昨季は出場停止を除く41試合に先発したが、今季のリーグ再開後の左ウイングバックにはドリブル突破で局面を打開できる荒木大吾が重宝されており、黒木恭はメンバー外となる試合が続いていた。それが、2試合連続での先発起用。勝てなかった時期は自陣でボールを奪った後の攻撃の組み立てに苦労していたが、彼が中盤の選手と関わりながら攻撃に絡むことでボールが運びやすくなり、アタッキングエリアでも連動性をもった仕掛けが増えたのは好材料だ。千葉戦後に「サッカーは個人スポーツじゃない。チームとしてどう戦っていくかを意識しました」(黒木恭)と話したように、いいポジションをとり、味方とつながれる彼の個性が、チームの課題解決にひと役買っている。

 もうひとりは今季、帝京長岡高から加入した谷内田哲平だ。指揮官に「いまチームで最も攻撃に変化を付けられる存在」と言わせる高卒ルーキーは、大宮戦でプロ初先発を飾るとチャンスを量産。彼もまたポジショニングが秀逸で、相手のギャップに入り込んで味方からパスを引き出しては、持ち前の技術やアイデアで攻撃を機能させている。引き続き先発起用された千葉戦ではあわや初ゴールという場面も迎えており、今後に期待がかかる。

 5連戦が繰り返される今後の日程を乗り切るためには、選手層の厚さが重要となる。「誰が出ても、他のチームに引けを取らない戦力がある」(曽根田)という陣容を生かして、上位争いに踏みとどまれるかどうか。J1昇格を掴むためにも、これ以上の足踏みは許されない。

取材・文●雨堤俊祐(フリーライター)

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