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【徹底検証】“新生”エスパルスが藤枝戦で見せた確かな進化。大きな爪痕を残したアタッカーは…

カテゴリ:Jリーグ

前島芳雄

2020年06月15日

収穫が複数あった一方で、浮き彫りになった課題は…

チームとしての完成度は高まっている。得点を挙げた金子も、ウイングとして持ち前の運動量を発揮していた。(C)S-PULSE

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 もうひとつの収穫としては、疲労が溜まってきた終盤でも主導権を握り続けていたことだろう。2月のルヴァンカップとリーグ開幕戦で共通した終盤に息切れしてしまう課題に、改善の兆しが見られたのは明るい材料だ。

 収穫が複数あった一方で、もちろん課題もいくつか浮き彫りになった。

 最大の懸念は自陣ペナルティエリア付近でのイージーミスによる失点。最後尾から徹底的にパスをつなぐ新しいスタイルでパスミスは起こりがちだが、頻発しているのは気になるところ。

 岡崎はそのシーンを「原因が味方とのお見合いで、本当に声掛けで解決できる問題ですが、自分が疲れていて集中力が欠けていたのが軽率なミスにつながってしまいました。そこは日々の練習で詰めなければいけないですし、もっと走れるようにしてミスを減らしていきたい」と振り返った。
 
 主導権を握る時間が長かっただけに、ピンチは多くなかったが、カウンターやロングボールで裏をとられる場面も散見。その際の後追い守備の時、マークが甘くなるというシーンも見られた。また1本目の1失点目はセットプレーから決められており、これは従来からの課題だ。

 最後に、今回の2試合では両チームともに負傷で交代する選手が目立った。それは他国のリーグを見ても再開初戦で見られた傾向。なかなかブラジル人選手全員のコンディションが整わない清水にとっては、連戦の中で負傷者が増えれば、かなり苦しくなるのは目に見えている。そうした点にも気を付けなければならない。

 リーグ再開まで約3週間。残りの準備期間も考えると開幕戦より質の高いサッカーを披露できる可能性は高い。クラモフスキー監督の口癖「日々成長していくことが大事」の言葉通り、さらなる進化を楽しみにしたい。

取材・文●前島芳雄(スポーツライター)

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