選手への変化も

昨年11月に野澤洋輔選手(昨シーズンで引退、現アルビレックス新潟営業部)が新潟市立結小学校を訪問。夢を叶えるきっかけやチャンスは訪れることを伝えようと、自身で考案した授業「のざせん」を行なった。写真:アルビレックス新潟
――選手自身から! 具体的にはどのように?
「例えば、昨年末に現役を引退した野澤(洋輔、アルビレックス新潟営業部)は、『俺は自分で授業を作りたいんだよね』と話してくれた。授業の内容から当日の進行、配布資料まで、全部自分で作って準備して、1時間の授業を行ないました。
選手自身、いろいろなホームタウン活動を通じて、自主性が生まれつつあるのかなと感じています。“やらされている”活動から、彼らの意思や気持ちも反映させて“主体的にやる”活動へ変化していることを感じました」
「例えば、昨年末に現役を引退した野澤(洋輔、アルビレックス新潟営業部)は、『俺は自分で授業を作りたいんだよね』と話してくれた。授業の内容から当日の進行、配布資料まで、全部自分で作って準備して、1時間の授業を行ないました。
選手自身、いろいろなホームタウン活動を通じて、自主性が生まれつつあるのかなと感じています。“やらされている”活動から、彼らの意思や気持ちも反映させて“主体的にやる”活動へ変化していることを感じました」
――最後に、新潟がホームタウン活動で大切にしていることを教えてください。
「アルビレックス新潟という存在が、地域にとってなくてはならないものになってほしいということが一番です。
日頃からサポーターや新潟県の皆さんの温かい思いを感じることが非常に多く、デンカビッグスワンスタジアム(新潟のホームスタジアム)でも、アウェーでも、たくさんの方が応援に駆け付けて声援を送ってくれる、試合に負けても励ましの言葉をかけてくれる。街では『アルビレックスです』と言うと、サッカーを観ない方でも『頑張ってね』と声をかけていただきます。そんな皆さんに少しでも恩返しできれば。
地域や社会の課題に対してクラブが持っている資源を使ってアプローチして、課題解決につなげていきたい。そのためには、サッカー以外のいろんな領域にもアンテナを高く張っていないとできないので、クラブ全体で感度を高めていかないと、本当の意味での地域のインフラになれません。そういう意味でも、“まだまだだな”と思います」
――◆――◆――
アルビレックス新潟後援会が行なっている「クラブ緊急支援特別募金」では、5月度だけで2000万円以上もの募金が集まったという。クラブがホームタウン活動を数多く行なうのは、こうしたサポーター、地域へ常に感謝の気持ちを持っているからで、それが地域からさらに愛されるクラブにつながっているのだろうと感じた。
取材・文●佐藤香菜(サッカーダイジェスト編集部)
「アルビレックス新潟という存在が、地域にとってなくてはならないものになってほしいということが一番です。
日頃からサポーターや新潟県の皆さんの温かい思いを感じることが非常に多く、デンカビッグスワンスタジアム(新潟のホームスタジアム)でも、アウェーでも、たくさんの方が応援に駆け付けて声援を送ってくれる、試合に負けても励ましの言葉をかけてくれる。街では『アルビレックスです』と言うと、サッカーを観ない方でも『頑張ってね』と声をかけていただきます。そんな皆さんに少しでも恩返しできれば。
地域や社会の課題に対してクラブが持っている資源を使ってアプローチして、課題解決につなげていきたい。そのためには、サッカー以外のいろんな領域にもアンテナを高く張っていないとできないので、クラブ全体で感度を高めていかないと、本当の意味での地域のインフラになれません。そういう意味でも、“まだまだだな”と思います」
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アルビレックス新潟後援会が行なっている「クラブ緊急支援特別募金」では、5月度だけで2000万円以上もの募金が集まったという。クラブがホームタウン活動を数多く行なうのは、こうしたサポーター、地域へ常に感謝の気持ちを持っているからで、それが地域からさらに愛されるクラブにつながっているのだろうと感じた。
取材・文●佐藤香菜(サッカーダイジェスト編集部)