本田、バロテッリ、カッサーノ…現地識者が選ぶセリエA過去20年のワースト11

カテゴリ:ワールド

片野道郎

2020年05月27日

無名のウルグアイ人GKにポジションを奪われる

ラツィオで評価を高めている弟のシモーネとは対照的に、セリエAではミランでもボローニャでも振るわなかったF・インザーギ。(C) Getty Images

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 GKは、バルセロナ流のポゼッションサッカーをローマに移植するという壮大な野望の下、ルイス・エンリケ監督たっての要望でアヤックスから獲得されたマールテン・ステケレンブルフ。安定した足下のテクニックとは裏腹に肝心のゴールキーピングでミスが目立ち、監督がズデネク・ゼーマンに代わった翌シーズンは、無名のウルグアイ人GKマウロ・ゴイコエチェアにポジションを奪われるという末路を辿った。

 リストの最後を飾る監督は、選手時代の輝かしい実績とは裏腹に、ミラン、ボローニャの監督としてセリエAでは残念な結果しか残せずにいるフィリッポ・インザーギだ。

 特にボローニャでは、失点を避けることしか頭にないような消極的な戦術を採用した末に降格圏で解任されたうえ、後任のシニシャ・ミハイロビッチがチームを即座に立て直して10位でシーズンを終えたことで、評価をさらに下げる結果に終わった。今シーズンはセリエBでベネベントを昇格目前まで導いているだけに、今後のキャリアに期待したいところではある。

文●片野道郎

【著者プロフィール】
1962年生まれ、宮城県仙台市出身。1995年からイタリア北部のアレッサンドリアに在住し、翻訳家兼ジャーナリストとして精力的に活動中だ。カルチョを文化として捉え、その営みを巡ってのフィールドワークを継続発展させている。『ワールドサッカーダイジェスト』誌では現役監督とのコラボレーションによる戦術解説や選手分析が好評を博す。
 
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