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運命のイラク戦、ラモスは「俺じゃなく中山を選んだ。その決め手は…」【福田正博が語る“オフトジャパンの真実”EP5】

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2020年05月13日

ラモスのパスについて。福田の解釈は?

運命のイラク戦についても語ってくれた福田。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 前半は1-0のまま凌いだ日本も、後半に入るとさらに押し込まれる。そして55分、とうとうイラクのアーメド・ラディに同点弾を許してしまう。どうにか流れを変えたいオフト監督がその4分後にピッチへ送ったのが福田だった。セカンドボールもなかなか拾えない状況で日本のペースに持ち込むには、福田の打開力が不可欠と指揮官は考えたのかもしれない。

 それでもイラクの勢いは衰えない。何度もピンチを迎えた日本だが、69分にラモスが一瞬の隙を突いて前線にスルーパスを送った──。ラモスからの“中山へのパス”を、福田は次のように解釈している。
 
「あの場面、前線には俺と中山がいた。結果、ラモスさんは俺じゃなく中山を選んだ。その決め手になったのはコンディションだったのではないかと思っている。ラモスさんに聞いてないから本当のところは分からない。でも、俺はなんとなくそう感じた。信頼しているほう、調子がいいほうにパスを出す、そりゃあそうだよね、勝ちたいから。絶対に決めてくれるほうに出す。ラモスさんの選択はそうだったと思うし、間違っていなかった。中山は明らかにオフサイドの位置にいたと記憶しているけど(笑)。ただ、中山のシュートが決まったあとにオフサイドの判定はなくて、あの時は素直に『ゴールか、ゴールが決まった』と思った」

 なにはともあれ、中山のゴールで2-1とリードした日本。しかし、福田はこの時感じていた。「あの1点でイラクに火をつけてしまった」と。<エピソード6に続く。文中敬称略>

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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