「途中交代16回はリーグ2番目」香川真司はなぜ輝きを失ったのか? スペイン人記者に訊く

カテゴリ:海外日本人

アレハンドロ・アロージョ

2020年04月29日

香川の活用法を探すのも指揮官の役割

 それでも指揮官は、奮起を期待して(頻度は減ったとはいえ)香川をスタメンで起用し、コパ・デル・レイのマジョルカ戦やレアル・マドリー戦では存在感を発揮した。しかし直後に怪我をしてしまい、復帰すると今度はリーグが中断してしまった。

 そもそもレギュラー落ちしたのも、10月第1週のマラガ戦(第9節)を欠場する原因となった発熱によりコンディションを大きく崩したこととも無関係ではなく、そうした巡り合わせの悪さも香川にとってマイナスに働いている。

 香川はもともと起用法が限定される選手ではあったが、年齢の経過とともにその度合いが強まっている。タフなラ・リーガの2部で、しかも戦術が見直されたサラゴサで継続的に主力級の働きを見せるのは現状では厳しいかもしれない。

 ネームバリューがあるため、入団直後から過度な期待をかけられたのも事実だ。しかし、出場機会が減少しても局面局面では光るプレーは見せており、その活用法を探すのもまた指揮官の役割だ。再開後、サラゴサが悲願の1部復帰(中断前の順位は自動昇格圏内の2位)を果たすうえで、香川が貢献できることはまだまだあるはずだ。

文●アレハンドロ・アロージョ(エコス・デル・バロン)
翻訳●下村正幸

エコス・デル・バロン/近年、ピッチ外に出来事に取り上げる傾向が加速している既存のメディアと一線を画して、フエゴ(スペイン語でプレーの意味)に特化して細かく深い戦術分析を専門とするWEBメディア。
 
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